リターン力を上げる「読み」のテクニック

リターンはサービスの次に大切なショットです。

しかし残念なことに~中上級プレーヤーまではリターンに対する意識が非常に低い傾向にあります。

一つの理由として、仲間内でやる時はストローク中心の練習しかしていないため、サービスリターンの質が低いこととが原因であると考えられます。(リターンスキルを必要としない)

しかし、上級者になればなるほどサービスを軸にした戦いをするようになってくるため、リターンの質が非常に重要です。

今回はサービスコースを読むテクニックをご紹介します。相手のサービスを正確に予測し、攻撃的なリターンゲームを展開しましょう。

スポンサーリンク

Contents

まずは相手の得意な球種を把握する

まず試合前の練習、あるいは序盤で相手のサービスの「構え方」と実際に打たれた「ボールの回転」を確認しましょう。

まず、最初に構え方とトスアップの位置でスライス系、スピン系どちらが得意を判断しましょう。

スライス系が得意なプレーヤーは

✓構えた時のスタンスが開き気味
✓腕とラケットに角度があまりついておらず一直線
✓トスが体の右側に出ることが多い
✓サウスポー

という特徴があります。上の三つはスライスに適した打ち方です。一番下については、サウスポーはスライスサービスで相手のバック側に逃げるサービスを打てるという最大のアドバンテージを持っているからです。
一方、スピン系が得意なプレーヤーは

✓構えた時のスタンスが閉じている(クローズドスタンス)
✓腕とラケットにしっかり角度がついている(120°くらい)
✓トスが頭上に上がることが多い

これらは全てスピンサービスに適した打ち方になります。

後は実際にサービスを見てスピン系、スライス系、どちらが得意かをいち早く把握しておきましょう。

得意な回転が分かったらまずリターンの構えを変えます。

スライス系が得意そうなら構えを低く、スピン系が得意そうなら構えを高くしてみてください。

こうすることで相手の軌道変化に対応しやすくなりますよ。

得意コースを把握しよう

これはみなさんご存じかと思いますが、スライスサービスはフォアサイド、スピンサービスはバックサイドに来ることが多いです。

スライスはフォア側に打つことで相手から逃げるような軌道になり、スピンは相手の力の入らないバックの高い打点を強いることができます。

時折、サービスをクオリティが高い人はスライスをバック側、スピンをフォア側に上手く打つ人もいますが、頻度ははるかに少ないと考えて良いでしょう。

まずセオリーを頭に入れた上で、実際に試合を通じて得意コース、どちらのサイドに打つことが多いか等、傾向を把握していきます。

あと、非常に大事なことを言いますが、プレッシャーのかかった場面で得意なコースに来る確率が飛躍的に高まります。

かのJ.マッケンローもブレークポイントを握られたときは必ずワイドのスライスサービスを使っていたほどです。なるべく早く相手のサービスの癖を見抜きましょうね。

スピンもスライスも卒なくこなすユーテリティプレーヤーは、トスアップと目線がある程度のヒントになります。

あなたの相手がP.サンプラス出ない限り、完璧に同じトスで異なるサービスを打つ人はいないと思いますので落ち着いて対処しましょう。

サービスが速いプレーヤーが周りいない場合

そもそも周りのプレーヤーのサービスが遅く、読む必要がないという人におすすめの方法があります。

それはコースを読み切ってリターンをハードヒットする練習することです。

いくらサービスが遅いとは言え、コースを読んで適切なポジションで移動して攻撃的なリターンを打つのはテクニックが求められます。

しかし、この姿勢で練習し続ければ、リターンを読む力とリターンの威力を同時に高めることができるのでお勧めです。リターンを読む必要性を感じるでしょう。

スポンサーリンク

読みが外れた時の対処も頭に入れておく

最後に一つ、大切な事を言いますが、

リターンにおける読みはヤマをかけるだけで、外れた時の返球方法も考えておくこと。これは本当に大切です。

例えばフォアサイドにヤマを張って、バックサイドに来たらとりあえずスライス面を作って返すなど、とっさの対応力はとても重要です。

そのためにはヤマを過信しすぎないこと。ドンピシャに来た時は思い切ってボールを潰しにいけばよいのです。

リターンの読みと柔軟な対応力を身につけ、ビックリターナーを目指しましょう。

それでは!

スポンサーリンク

関連記事