スピンサーブのコツその①

今回はスピンサーブ習得に役に立つ「スピンサーブのコツ」を集めてみました。

テニスにおいて「技術」を「言葉」で説明するのはとても難しいです。テニスコーチも十人十色、一つの技術に対して一人ひとりが様々なアドバイスを言います。例えばラケットの握る強さ「ヒヨコを握るように」力まず軽く持ちなさいとか、ボレーは「キャッチボール」だと思って構えなさいとかのようにです。

このような違いは一人一人には異なる解釈があるから起こります。コーチにも技術に対しての解釈があり、プレーヤーにもあります。

従って、そのアドバイスが必ずしもその人にとって適当かは分かりません。そして、一つのアドバイスを鵜呑みにしてしまうのはとても危険です。

そこで色々な技術教本や雑誌、そしてコーチやが述べている「体の使い方のポイント、注意点」を集め、それを自分で試行錯誤するのが一つ、上達への近道であると考えました。

そこで今回の記事はスピンサーブのヒントを集め、その意味を説明していく文章を書いていきます。

自分の体の可動域、コーディション能力そして自分の解釈においてどの「ヒント」がしっくりくるかは自分にしか分かりませんが、上手くコツがつかめる良いヒントが見つかれば幸いです!

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スピンサーブヒント集その①

✓トスアップは頭上に上げる
これは基本中の基本。スライスサーブのように体の横に上げてしまうと横回転が掛かってしまう。肩のパワーポジションは腕の角度が垂直方向から約45°である。従って頭上にトスアップすることで肩のパワーポジションを維持しつつ、縦回転を加えることができる。

✓体の反り戻しではなく膝のバネを使って打つ
これも結構大事。体の反り戻しを意図的につけようとすると、腰の回りの弱い筋肉を使うため、あっという間に腰痛になる。従って体の中で大きい筋肉である足腰の筋肉を使い、上方向のパワーを出す。腰の筋肉は上体を傾けるときの支えとして使う。

✓トスアップしたボールが落ちてきたところを打つ
ボールの上がり際を叩くと上方向のスイングを相殺してしまい、スピンサーブが打ちにくくなる。この理由から、一般的にクイックサーブはスピンサーブを打つのが難しい。ボールが落ちている最中にボールを打つとボールの落下速度を利用してスピン回転を増幅することができる。クイックサーバーもスピンサーブはサーブのテンポを少し落とすと良い。

✓トスアップのボールを高く上げる
これは前記と同様の理由で、よりボールの落下スピードを利用して打つ意図がある。しかし、一般的にトスを高く上げるとサービスのブレ、風の影響等を受けやすくなり再現性が悪くなることが多い。従ってスイングスピードがあまり速くなく、よりアシストが欲しい場合は試して見る価値はある。

✓体を閉じてスイングは横方向
スピンサーブの回転の本質はトップスピンではなくジャイロスピン。体の横方向にラケットワークすることでジャイロ回転が掛かりボールがキックしやすくなる。強烈なジャイロ回転が掛かると逆跳ねしてくれるようになる。

✓前方に倒れこむように打つ
ジョコビッチなどが採用しているフォームで上半身を前方に倒れこむイメージで打つ事により体重を乗せつつ、スピン回転も増幅している。ジョコビッチはトッププレーヤーの中でもスピンサーブで積極的に全身を使っているプレーヤー。一般プレーヤーが真似するのは再現性が悪くなる危険があるので、モーションを大きくしすぎないこと。

✓フォロースルーで右ひじを高く上げたままフィニッシュする
これには二つの意図がある。一つ目は振り下ろさないことであえて当たりを薄くし、回転量を増やしている。二つ目は肘を止めることによって回転半径を狭くし、瞬間的にスイングスピードを上げている。上手く使うとスイングスピードがかなり上がるが、肘を止める動作は肩甲下筋などのインナーマッスルに負担がかかるため、肩回りのインナーマッスルをしっかり鍛えるべし。

✓打点をフラットサービスより少し低くする
これにも二つの理由があり、一つはボールの落下速度を利用すること。二つ目は腕とラケットの「コック」を保ったまま打つためには打点を少し低くする必要があるため。(腕とラケットの直線距離が短くなるから)ラケットと腕が伸びてしまい、角度がつかないと縦方向の回転を掛けるのが困難になる。

✓リラックスして振り抜く
何故スピンサーブはリラックスしなくてはならないの?と思うかもないが、他の回転系のショットに変えて考えると答えは明白。トップスピンロブを打つ時に体が力むとボールにパワーだけが伝わり、フカしてしまう。スピンサーブに限らず、回転を強くかけるショットはリラックスして振り抜くのがとても重要。

✓当たっている瞬間はラケットを強く握らず、打った後に力を入れる
これもその他の回転系ショットと同じで、回転を強くかけたい時にラケットを強く握るとボールにパワーが伝わりすぎる。打った後のフォロースルーの時に強く握る意識を持つことで、スイングスピードを落とさずにインパクト時だけ適度な力の抜き加減になる。

と、とりあえず今回は10コのアドバイスを並べてみました。

一つ一つは簡単に書いてしまいましたが、本当はできるだけ一つ一つ記事を書きたいくらいのエッセンスは詰まっています。その記事は今後書くとして、とりあえず試して見るのも悪くないかもしれません。

また、追加でアドバイスその②も書いていきます。自分にシックリ来るアドバイスを探してみてくださいね!

言葉で言ってもわかんねぇ!っていう人は下記記事の参考にすると上達のヒントが得られるかもしれません。

参考記事:「センスがある人」になる方法

それでは!


追記

その②はこちらになります。
関連記事:スピンサーブのコツその②

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