アンディ・マレーのプレースタイル

photo by Marianne Bevis

ビッグ4(フェデラーナダルジョコビッチ、マレー)の一角であるイギリスのオールラウンダー。グランドスラム優勝数は3回(全米オープン:1回、全英オープン:2回)。

ビッグ4の中では長い間「4番目の男」だったが2016年には悲願のNo.1を達成。また、ロンドンとリオ五輪を連覇した前人未到のプレーヤー。

錦織圭とも数々の熱戦を繰り広げているため、日本人にも馴染みのあるプレーヤーだろう。

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プレースタイル

長身でありながら、素早いフットワークを生かした安定したベースラインでの安定したストロークが基本。しかし、サーブ、リターン、ネットプレー全ての技術が上手く、それを使いこなす戦術眼に長けている。テニスIQが高いクレバーなテニスが特徴。

ベースライン上でのプレー

鉄壁のようなベースライン上でのストロークとカウンターショットを得意としている。またチェンジオブペースでスライスもしばしば使う。

フォアハンドはビッグ4の中ではキレという点では劣るが、回転がしっかり掛かった重いボールを連続して打つことができる。見た目に派手さがないがボディブローのようにジワジワ効いてくる厄介なストローカーである。

また、バックハンドはマレーのベストショットの一つ。ミスが少なくクロス、ストレートにも強打することができる。また、両手バックハンドであるがスライスが非常にうまく、マレーの戦術面を支えるショットになっている。

また、ロブショットがツアープレーヤーの中で最も上手い。ドロップショットを使った前後の緩急をしばしば使う。さらには190cmと大台の選手でありながら、フットワークもトップクラスとスキが見当たらない。

ネットプレー

ベースラインでのストロークが主軸だが、実はネットプレーもそつなくこなすことができる。

積極的にネット出るようなタイプではなく、ボールが浮いてきたときにスルスルっと前に出てドロップボレーで仕留めるような理詰めのネットプレーをする。ネットプレーは出る回数は少ないものかなり手堅くポイントを取ることができる

サーブリターン

ビック4で比較すると最もビックサーバーだと言われている。単純にファーストサーブの速度が速くエースが取れるサーブを持っている。対してセカンドサーブは比較的速度が遅く、浅く跳ねるセカンドサーブを打ち込まれてしまうパターンが多い。

ビック4の中ではもっともセカンドサーブポイント獲得率が低いため、数少ないマレーの弱点とも言える。

対してリターンは錦織圭も「世界一リターンが上手い」と称するほど卓越した技術を持っている。特にセカンドサーブを叩く技術がトップクラスであることから、中途半端なスピンサーブを打ってしまうとライジングでエースを簡単に取られてしまう。錦織選手もマレーのリターンにはかなり苦労している様子。

弱点

基本的に大抵のプレーヤーは驚異的なディフェンス力と戦術で優位に進められるが、セカンドサーブが数少ない弱点なので、セカンドサーブをしっかり打ち込んでラリー戦を優位に進められるかどうかが勝敗を左右する。錦織圭もセカンドサーブで積極的に攻撃しているようだ。

また、マレーが負けるパターンとしては、ものすごく調子が良いビックサーバーやハードヒッターが超攻撃的なプレーをした時に、対処しきれずにそのまま押し切られてしまうことがある。ただし、マレーのテクニックで豪打をいなせない相手はそうそういないだろう。

強み、プレーの見どころ

マレーはテニスをあまり知らない人にとっては強さが分かり辛いかもしれないが、実は非常に卓越したテクニックを持つプレーヤー。

彼のプレーを見るときは

✓最後まで走り続け、粘り強いプレーを実現するフットワーク
✓見た目の派手さがないが緻密で計算され尽くしたプレースメント
✓セカンドサーブに対する強烈なリターン

に注目しよう!

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マレー使用ギア

ラケット:グラフィンXT ラジカルプロ

テニスウェア、シューズ:アンダーアーマー

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