全豪オープンで感じた男子プロテニスにおける戦術の変化

全豪オープン、終わっちゃいましたね。いやー感動、本当に感動。

今回は復帰明け間もないフェデラーの優勝という劇的な最後で幕切れとなりましたね。

もう本当にお帰りフェデラー。その一言しかない。もう目頭熱すぎ。

ラファも復帰明けなのに本当にすごい。この二人がツアーに帰ってきたことに本当に感謝の一言しかないですね。

さて、今回の全豪オープンは女子シングルス決勝は生涯共に育ち、競い続けてきたウィリアムス姉妹対決、男子シングルス決勝はフェデラーvsナダルの美しいライバル対決とまるでドラマのようなマッチングが印象的でした。

決勝戦も勿論白熱した試合になったものとなりましたが、勝ち上がりを見ていくと改めてプロテニス界はより切磋琢磨され、見ているほうも楽しくなってきました。

今回はドローの勝ち上がりや実際の試合を見て、感じたことについて書きたいと思います。

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ズベレフvsマレーで感じたサーブアンドボレーの可能性

ジョコビッチvsイストミンも衝撃でしたが、ナンバーワンであったマレーがサウスポーのM.ズベレフに負けたのがかなり衝撃でした。

なぜかというとM.ズベレフのプレースタイル。とにかくネットラッシャーで隙あらばネット。

ネットからの流れはきれいなんだけど、ストロークはあまり良くなく、特にフォアハンドがかなりやばい。テイクバック小さすぎでタイミング合わせてるだけみたいなストローク。

でもズベレフは勝ちました。ここにストローク全盛期であった男子プロテニス界に少し変化があるのでは?と思い始めました。

と、いうのもただこの試合結果の話だけでなく

身長が高くなく、サーブも絶対的な武器でない錦織圭もサーブアンドボレーをかなり使い始めた点にあります。

西欧型の体格でフィジカルを強化した選手が数多く存在する中で、アジア人系の体格である錦織選手は体力の温存と意表を突くためにサーブアンドボレーを使います。実際このプレーでスライスリターンが多いワウリンカ選手に勝ちパターンを身につけはじめましたし。

それに加え、フェデラーもSABRやら短いボレーも駆使しながら体力的な問題も解決しつつありますしね。

マレーがサーブアンドボレーヤーに負けてしまって事を考えると、他のプレーヤーもサーブアンドボレーを取り入れてくるんじゃないかなって思います。

廃れるかもって心配してた片手バックが元気いっぱいで安心した

トップスピンをしっかり掛けるテニスが主流の中、やはり根本的に高い打点が弱い片手バックは厳しい状況にありました。

しかし、今回の男子の勝ち上がりはベスト4で片手打ちが3人。まだまだ片手が男子トッププロで十分戦える状況にあり、片手打ちプレーヤーの私にとっては安心しました。(笑)

では高い打点をどう処理しているかというと、プレーヤーによってかなり処理の仕方が違い、工夫している様子がうかがえます。

フェデラーはライジング系の処理が多め、相対的にワウリンカはフィジカルを生かして打点を落として大砲のように打ってくる。ディミトロフはスライスとトップスピン、フラットのダウンザラインを上手く駆使して攻められないようにしていました。

そう考えるとプロも試合を重ねる中で解決策を見出し、技術を向上させているんだなって思います。

片手バックの弱点が克服されつつある今、ネットプレーにスムーズに繋げられる片手バックは両手より優位性を示せる場面も出てきそうですね。

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今後もラリー高速化とショットのバリエーションが求められそうな気がする

今後の男子のプロテニス界どうなるんですかね。

まぁ恐らくジョコビッチとかの高速ストローカーがメインの戦術になりそうな気がしますが、フェデラーさんや錦織さんが戦術を開拓しまくってるのを考えるとみんな真似するから、いろんなバリエーションを増やしてポイントを取るパターンを精度良く行うのが重要になって来そうですね。

いずれにせよ、フェデラーもラファも帰ってきたし

見てる側が楽しくなるのは間違いなさそうなんで安心してテニス観戦できそうです。

たまには技術解説だけでなくということでTkでした。

それでは!

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