photo by Marianne Bevis
フォアハンドストロークにおける打ち方として、ストレートアームフォアハンドとダブルベントフォアハンドというのは結構聞いたことがある人もいるかと思います。
ダブルベントフォアハンドとは肘を曲げながらインパクトを迎えるフォアハンドで手首と肘がインパクトの時に曲がっているからダブルベントという名前が付きました。今のトッププロの選手ならばジョコビッチ、錦織圭、女子プロならば大抵の人がこの打ち方で打っています。対してストレートアームフォアハンドは少数派で例えばフェデラー、ナダル、デルポトロなどフォアハンドの一発の威力が強いプレーヤーがこの打法で打っています。
この打ち方についてどちらが良いのかというと、まぁ一長一短で難しいですが、どちらで打とうか悩んでいる人もいらっしゃるかもしれません。今回はその悩みを持つプレーヤーに対してダブルベントフォアハンドの特徴、打ち方のコツについて書いてみました。
スポンサーリンク
Contents
ダブルベントフォアハンドのメリットは?
打点と体との距離感が分かりやすい!
ダブルベントフォアハンドの一つの大きなメリットは安定感。インパクトの位置が体から近いため、ボールを目で追いやすくボールが打ちやすいのが最大のメリットです。
ダブルベントフォアハンドのフェレール
photo by Marianne Bevis
こちらはフェレール選手のフォアハンド。体と距離が近いので安定してヒットできるフォーム。対してフェデラーはこちら。
ストレートアームフォアハンドのフェデラー
photo by Marianne Bevis
かなり離れているため、ヒットするのが難しいです。回転の半径が大きいためパワーが出やすいですが安定感が損なわれるのがストレートアームのデメリットです。
右腕が疲れにくい!
ストレートアームは体からラケットが離れる分、ラケットを支えるために腕力が求められます。一方ダブルベントはそこまでの腕力が無くてもすんなり振り切れます。体力を使わずに打つ事ができるため、やはり安定感という面ではダブルベントが勝るでしょうね。
ボールに打ち負けずらい!
これも腕力を使わないことが関係しているのですが、ボールを肘を使って押していけるのでボールに打ち負けることが少ないです。トッププレーヤーの中では体格に恵まれない錦織圭がダブルベントで打つのは本当に理にかなっているとも言えます。
高い打点が打ちやすい!
ダブルベントフォアハンドは厚いグリップではないと打てません。これは薄いグリップだと面が上を向いてしまいまともに打てないから。
ダブルベントは強制的にグリップが厚くなりますが、厚いグリップは高い打点が打ちやすいメリットがあるといえます。
ダブルベントフォアハンドのデメリットは?
あまりないけど、出力できるパワーはストレートアームより下
ストレートアームはボールを打つときの回転半径が大きいため、スイングパワーを大きくすることができます。一方ダブルベントは回転半径が小さいため、スイングパワーはスイングスピードで補う必要があります。
そういう点ではボールに対する一発のパワーはストレートアームよりかは劣ります。ダブルベントのデメリットはそこまでないのかな?と正直思います。
ダブルベントフォアハンドを打つときの注意点は?
グリップは厚くするのが鉄則
ダブルベントフォハンドでグリップを厚くすると面が上を向いてしまいます。薄めのグリップ(イースタン~イースタンよりのセミウエスタン)はストレートアームで打ち集めのグリップ(セミウエスタン~フルウエスタン)は厚いグリップで打ちましょう。
これはインパクトの時に面を地面に対して垂直に当てるため。グリップが異なるとラケット面はあらぬ方向にいってしまうので注意しましょう。
脇はしめすぎないようにする
ダブルベントフォアハンドで注意するのはこの一点。体と肘を密着するまで脇を閉めないようにしましょう。
脇を閉じると、閉じた時に力みが生じやすくなり上手くスイングができなかったり、食い込まれたときなどの打点調整ができなくなります。どんな状況でも肘と体にはボール一個分くらいのスペースを確保するとスイングにスムーズさが生れます。
脇を完全に閉めないジョコビッチのフォアハンド(出典:Essential Tennis)
スポンサーリンク
まとめ
今回はダブルベントフォハンドの打ち方の特徴、コツについて書きました。
要点は
✓ダブルベントフォアハンドは安定感の高いフォアハンド
✓ダブルベントフォアハンドは厚いグリップで打つ
✓インパクトの時に肘と体は完全に密着させない
以上です!
スポンサーリンク