photo by Marianne Bevis
スペイン出身のベテランにあたる男子プロテニス選手。ツアーにおいてはでシングルス7勝、ダブルス8勝。自己最高ランキングはシングルス7位、ダブルス8位とシングルスのみならずダブルスでも功績を上げている珍しい選手。
シングルスでは2009年全豪オープンベスト4が最も良い成績で友人でもあるR.ナダルと5セット7-6, 4-6, 6-7, 7-6, 4-6で敗れた(試合時間はなんと5時間14分!!)ダブルスでは2013年のATPツアーワールドツアーファイナルのダブルスで優勝(ペアはスペインのダビド・マレーロ、相手はブライアン兄弟)という偉業を達成している。
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プレースタイル
ベルダスコのプレーはベースラインから非常に強力なストロークで押していくアグレッシブベースライナーというタイプ。
ストロークでは特にフォアハンドが優れている。ストレートアームフォアハンドという独特なストロークの打ち方をしており、スイングスピードが非常に速い。ベルダスコのフォアハンドはトップスピンが非常にかかっていており、角度をつけるショットも非常に上手い。また、フラット系のカウンターも打つ事ができるためハードコートでも良い成績を上げている。
錦織圭に対するベルダスコの「速すぎるカウンターショット」
また、彼の場合バックハンドも比較的強力なショットを打てることができ、特にバックハンドのクロスショットとドロップショットの揺さぶりが結構うまい。ベルダスコのストロークは全般的にコートを三次元に広く使えるタイプなのでそこもプレーを見ていて面白いポイントだと思う。
また、ネットプレーに関してもダブルスの実力が証明している通り、器用にこなすことができるのもポイント。クレーコーターらしく、ネットに積極的に詰めるというよりかはしっかりとストロークで崩した後にアングル系やドロップ系のショットで仕留めることをプレーの基盤としている。
ベルダスコの弱点は?
一見するとベースラインではものすごいストロークを打ち、ネットプレーも多彩でかなり完成された選手のように見えるが、実は意外と弱点も多い選手。
一つは「サーブ」。彼のサーブはスピン系で一見すると非常に強力でかつファーストサーブの確率も高いはずなのだが、なぜかダブルフォールトが非常に多いのが特徴。恐らくプレーを見るからに時折かなり神経質になる場面もあることからメンタル面が少し崩れやすいことも関係していそうだ。
もう一つは左右のフットワークやディフェンス力。前後の動きに対しては俊敏な動きを見せるが左右のフットワークがやや遅く、先に左右に振られてしまうとラリーで主導権が握られてしまうことが多い。なのでハードコートでフェデラーやジョコビッチ、また錦織圭などと当たるとスピンボールを上手くいなされて先に展開されて劣勢に回ることが多い。
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ベルダスコのプレーにおける見どころは?
ベルダスコは誰も打てないようなもの凄いフォアハンドを持ち、また多彩な攻めも見せてくれる魅力的な選手。
彼のプレーを見るときは
✓フォアハンドの強烈なトップスピンやフラットショット
✓バックハンドで見せる多彩な攻撃パターン
に注目して観戦してみて欲しい。
フェルナンドベルダスコの使用ラケット
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