片手バックハンドのトップスピンは
前腕の強さや振り抜きが求められるやや難易度の高いショットです。
昔では片手バックハンドのトップスピンを打つなんてありえない話でした。まだラケットが進化する前は強いトップスピンを打つ人がいないため、薄いグリップが主流あったこともあります。
でも今日のテニスはどうでしょう。トッププロならばフェデラーを始め、ガスケ、ティエム、ワウリンカなどなど片手バックでヘビートップスピンを打つのは当たり前になってきました。
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さらには、私達なような一般プレーヤーでも片手バックでトップスピンを打つことができます。と言うよりかは周りのトップスピンストロークに対抗するためにはフラット、スライスだけで対抗するのは困難だから、片手バックでも強いトップスピンが必要になってきているのが現状です。
片手バックは強みとして、両手バックよりもスイングスピードを上げられるという大きなメリットがあります。長いリーチでラケットの遠心力を最大限に発揮できますからね。
片手バックで大切になってくるのは思い切りの良さですが、しっかり振り切って生み出したスイングスピードを使えば、両手バック以上のトップスピンを打つことができます。
今回は片手バックのトップスピンを打つためのグリップの握り、下半身の使い方、前腕のスピネーションについては説明したいと思います。参考になれば幸いです。
なお、トップスピンに関する記事は他にもありますので是非ご覧ください。
関連記事:テニス ストロークの基本 トップスピンを打つコツ
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Contents
回転が掛かりやすいグリップの握りは?
バックハンドはコンチネンタル、イースタン、セミウエスタン、フルウエスタンがあります。基本的にはトップスピンを打つなら最低でもイースタンよりは薄くしないようにしましょう。
イースタンで打つ選手はフェデラー、ディミトロフなど。難易度的にイースタンでトップスピンを打つのは少し難しいです。ただ彼らはリストの強さであるので強いトップスピンを打つことができます。
オススメの握りはバックハンドセミウエスタンかフルウエスタン。この握りで打つのはガスケ、ワウリンカなど。
なぜオススメなのかというと、体の内側の筋肉を使うことができるからです。薄いグリップは体の外側の筋肉をメインに使いますが、内側のほうが筋肉が強いので強いボールに押し負けなくなります。
その分打点が前になり、シビアになりますが片手バックハンドはそもそも打点が生命線なので振り遅れたら良いボールは打てません。
体の内側、外側の筋肉の意味がわからない人は実際に両方のグリップでボールを打ってみてどこの筋肉を使っているのかを確かめてみましょう。ただ、握りに関しては自分の感覚がフィットすることがとっても大切なので薄い、厚いグリップどちらも試して自分にあったほうを選んでみてくださいね。
片手バックで回転を掛けるための2つのポイント
片手バックで回転を掛ける為には二つの動きが重要であると考えています。
それは「膝の曲げ伸ばし」と「前腕のスピネーション」です。
膝の曲げ方のイメージは「椅子に座っている」ようなフォームでテイクバックすると良いです。つまり膝は曲げても上体はしっかり立てた空気イスのような状態です。椅子に座った状態かたタイミングよく膝の曲げを開放してボールにスピンを掛けましょう。
前腕のスピネーションについて分からない方もいると思いますので簡単に説明すると、前腕の回転運動になります。腕を地面に平行に前に出してバイバイをしてみましょう。体の外側に向かう動きがスピネーションになります。(反対がプロネーション)
片手バックハンドではこのスピネーションという動きでラケットヘッドを外側に回転させます。この回転運動でボールにトップスピンを掛けるのがコツです。
文字だけではイメージしづらいので動画でイメージを作ってみましょう。現在の男子プロテニスプレーヤーで最もバックハンドトップスピンを掛けるのが上手いと思われる、ガスケ選手の片手バックハンドです。ガスケはグリップも厚くスピネーションも十分な理想的なフォームをしています。
彼が低い打点を打つときの膝の使い方とフィニッシュの時のラケットのスピネーションを観察しましょう!
Slow Motion Tennis様提供動画
ガスケ選手のフォームの注意点はテイクバックかかなり高く捻りが強い点です。完コピは難易度が高いので重要なポイントは盗んじゃいましょう!
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まとめ
今回はバックハンドのトップスピンを打つコツについて書きました。
要点としては
✓グリップは最低でもバックハンドイースタンの厚さで
✓椅子に座ったような状態から膝の曲げ伸ばしを使う
✓スピネーションを使えば威力と回転UP!
になります。片手バックハンドの魅力は何といっても日本刀のような切れ味の良いストローク。トップスピンにおける重要なポイントを押さえつつ、思い切りの良いスイングで相手を圧倒しましょう!
それでは。
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