テニス シコラーだけど勝てない…強くなるには?

テニスをやっている方なら、一度は絶対に聞いたことがある「シコラー」という言葉。

シコラーとはシングルスのプレースタイルのことでベースラインの粘り強いストロークで延々とラリーを続かせ、相手をイライラさせて自滅を誘うプレーのことですね。

錦織圭のコートであるマイケル・チャンも典型的なシコラーでしたし、かのレイトンヒューイットやジル・シモンなど、もちろんオールランダーではありますが、シコラーっぽいプレーをするトッププロは現在のツアーでもいます。

アマチュアレベルでもシコラーはかなり有効な戦術です。特に日本はポイントが決まりにくいオムニコートですから、おのずとラリーが長くなる傾向にあります。その環境下ではこの戦術は有効になるでしょう。

以前はシコラーに対しての戦術等、「対策」について書きました。

関連記事:シングルス シコラー対策は?
関連記事:シコラーに勝つ秘訣は「不十分な体勢でネットに出させる」こと

今回は逆に現時点でシコラーの人がより強くなるにはどうすれば良いのか?について書きました。

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Contents

勝てないシコラーは繋ぐだけしかできない

まず、勝てないシコラーについて。勝てないタイプというのは本当に山なりのボールでラリーを繋げるだけで何も変化がないプレーヤーです。

まぁただ繋げるだけでも相手が勝手に自滅してくれることもあるので中級者レベルくらいならば勝つ事ができます。が、このプレーの本当に良くないところは伸びしろが全く無いところ。上手くコーナーに打ち分けているプレーヤーに遭遇したら簡単に体力が切れて負けるはずです。

攻撃的すぎて暴発してしまうプレーはご法度ですが、消極的すぎてミス待ちプレーも考え物。まずは少ないリスクでポイントを取る術を学びましょう。その具体的な方法について説明します。

勝てるシコラーになる方法

相手を動かすことができれば相手のミスは増える

繋ぐだけシコラーを脱却する第一歩はミス待ち→ミスをさせるプレーに変換すること。ラリーをするときはこの点を意識してみましょう。

相手をミスさせる最も手っ取り早い方法はとても簡単。相手を走らせることです。相手が走ればボディバランスが崩れるきっかけになり、さらには体力を奪えるのでまずはミスらずにクロス、ストレートを丁寧に打ち分ける技術を身につけることです。

いつも真ん中だけとか、クロスにしか打てない人はまずコースを打ち分けられるようになりましょう。

スライスとトップスピンを使いこなそう

シコラーが大切なのは単調すぎるプレーをしないこと。ミスをしない範囲で可能な限り球種、コースに変化を加えることが大切です。

コースの他にもう一つ上手くなってほしいのが回転のコントロール。シコラーだからと言って山なりトップスピンだけでなく、要所要所でスライスショットを混ぜることで相手のミスを増やすことがで切るはずです。

上二つに共通することですが、シコラーが大切にしてほしいのが「ミスしない範囲でのバリエーション」で「ミスを誘う」プレーをすることです。この考え方をするだけで相手のミスがぐっと増え、あなたのプレーが楽になるはずですよ。

シコラーも実はネットプレーが必要

いくらベースラインでミスを誘うプレーを心がけても相手が「なにが何でも返して泥試合にしてやる!!」という意気込みで来たら結構厄介ですよね。例えあなたが試合を優位に進めてもその相手に対してあなたが余計に体力を使い、次の試合の支障をきたすかもしれません。やはりシコラーとは言え、相手の時間奪ってポイントを取るネットプレーはとても大切でしょう。

あなたがネットプレーができないシコラーならば相手はわざと浅いボールを打ってネットに誘いだすかもしれませんよね。自分からポイントを取るのが苦手だということがばれたら相手は余計に攻めてこないでしょう。

強いシコラーはベースラインでは繋ぎつつも浅いボールはしっかり攻撃してくるタイプ。このメリハリが効いたシコラーを目指すのが大切です。

結局、最終的なゴールはオールラウンダーが良い

ここまで書いて感じますが、やはりシコラーとは言え最終的に目指すべきは弱点を持っていないオールラウンダー寄りのシコラー。あるいはシコラー寄りのオールラウンダーなんですよね。

全ての技術が中途半端ななんちゃってオールラウンダーははっきり言って最悪ですが、強いシコラーは極端なシコリをせず、要所要所でサーブ&ボレー等のプレーに変化をつけられるタイプでしょう。

関連記事:シングルス 本当に強いオールラウンダーって?

自分の武器をつけることはまず最優先ですが、武器ができたら弱点を埋める練習というのもしっかりやりましょう。

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まとめ

今回は勝てないシコラーが勝てるようになる方法について、かきました。

要点は

✓シコラーはただ繋げるだけでは勝てない。伸びしろもない
✓まずはミスを誘う緩急をつけたプレーをしよう
✓ネットプレーは徐々に覚えること
✓最終的に目指すのはオールラウンダー

になりますね。勝てないシコラーは無理のない範囲でリスクを負う覚悟を身につけましょう。

そこが脱却の第一歩でしょう。

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