サーブのスピードが遅い人でも簡単にポイントを取るコツ

テニスはサービスキープが基本、というのは恐らくテニスを始めて間もない初心者でも分かっていることだと思います。

ただこのサービスキープは初心者はおろか、実は中上級者クラスにとっても鬼門です。なぜなら、大半のアマチュアプレーヤーはサーブを軽視し、ラリー戦ありきでテニスはするものだと思っているためです。

つまり、大半のプレーヤーはサーブの優位性を最大限に活かせてないんですよね。

サーブの優位性を活かすなら、まず考えなくてはいけないことはなるべく「サーブだけで終わるポイント」を作る方法です。

サーブだけでポイントを取る、サービスエースを増やすのは当然サーブのクオリティが「ある程度」は高くなくてはいけません。流石に緩すぎる山なりサーブしか打てない人が配球やそのほかの工夫だけでフリーポイントを増やすのは厳しいです。

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逆に言うとある程度のスピードのサーブ(130kmくらいでも工夫次第でポイントは取れます)を打つ事ができれば、サーブだけでポイントを取る確率を増やすこともできるのです。

今回はサーブのフリーポイントを増やすコツについてです。是非ご参考にして頂ければ幸いです。

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Contents

まずは目標を作ることが大切

まずはどのくらいのサーブを打つことができればサービスキープできるのか、そこを明確にしましょう。必要なレベルはずばり、

サーブ(+α)だけで終わるポイントを最低でも2本作ることです。

サービスゲームは4ポイントでゲームを取ることができます。その半分をサーブでポイントを取らなくてはならないのです。デュースになったらそれ以上に取る必要があります。

もちろん、あなたが鉄壁のラリー力を持ってすればこれ以下でも高い確率で取ることができますが、格上相手との対戦も考えると必ずしもラリーでポイントが取れるとは限りませんよね。取りあえずやるべきことは今の練習環境でこのレベルのサーブ力を目指すことです。

スピード以外でサーブ決定力を挙げるコツ

サーブでポイントを意識してほしいことは二点。それは

角度を付けること相手に読まれないようにすることこの二点です。

具体的に二つについて説明していきます。

サーブに角度をつけるコツ

さーぶに角度が必要な理由を説明します。

何故サーブに角度がつける必要があるのか、というとリターナーがケアする範囲を広げるためです。広い範囲にサーブを打つ事ができればスピードがなくてもサービスエースはかなり取りやすくなりますからね。サーブのスピードが出ないアマチュアプレーヤーならなおさらサーブにしっかり角度をつけるテクニックが重要です。

サーブの角度は当然、身長が高ければ高いほどつきやすいですが、ある程度の身長があればテクニックで十分カバーできます。

サーブに角度をつける為に必要なのは打点の高さと回転量です。

打点を高く取るコツはジャンプしながら打つこととトロフィーポジションで右肩の位置を高く取ること。ここで、トッププロのサービスフォームを見てみましょう。動画はツアーの中でもとびきりサービスフォームがキレイと言われるマレーのサービスフォームです。

Essential Tennis様提供動画

彼のトロフィーポジションは本当に教科書通りそのもの。特に右肩の位置はトッププロでも崩れやすい箇所ですが本当にきれいにまとまっていますね。彼のトロフィーポーズは効率の良いスイングを実現するのでぜひ真似してみましょう。

次に回転について。あなたがもしスピンサーブ、スライスサーブどちらも自由自在に打てれば、フォアの浅い位置に逃げていくスライスサーブ、スピンならばアドサイドでバックの浅く角度の付いた位置に跳ねるスピンサーブを打つ事を意識してください。

ただ、初級者の場合はこれらを自由自在に使いこなすのははっきり言ってかなり難易度が高いです。そこでまずは一番簡単な配球、コースから覚えていくことをお勧めします。

それがデュースサイドからワイドにスライスサーブを打つパターン。初心者がまず覚えるべき配球はコレだと思います。

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スライスサーブが打てればこの軌道はそれほど苦労しないはず。相手のフォアハンドの浅い位置に確実に入るスライスサーブを身につけましょう。スライスサーブは打点が低くても打ててしまう技術なので打点を高く取ることを意識してくださいね。

慣れてきたらスピン系で相手のバック側に跳ねるボールを少しづつ修得していきましょう。

相手にサーブのコースを読ませないコツ

大切になってくるのがサーブのスタンスとトスアップ。

まずスタンスはクローズド系のスタンスがオススメです。相手リターナーに対して少し背中を向けるイメージですね。

そしてトスアップは球種によってなるべく位置を変えすぎないことが大切。例えばスライスサーブは体の右側で打ちやすいですが、なるべくフラットサーブくらいの打点で打つことをお勧めします。

ファーストサーブとセカンドサーブでトスアップの位置は変わってよいと思います。ファーストではフラットサーブの位置で打ち分け、セカンドなら少しスピン寄りで打ち分ける。これでトスアップで球種が相手にわかってしまうこともなくなります。

この「コースを隠す技術」が最も上手いのがフェデラー。

Essential Tennis様提供動画

フェデラーが200km弱のサーブでサービスエースを取れる要因の一つは読むのが難しいサーブだからです。彼のクローズドスタンスでトスアップし、体が開き切らずにボールを打つモーションをぜひ参考にしましょう。

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まとめ

今回はサーブだけでポイントを取る手段について書きました。

要点としては

✓サーブは「角度」と「読ませないこと」が大切
✓角度をつけるコツはジャンプして打つことトロフィーポーズを崩さないこと
✓読ませないコツはクローズドスタンスでトスは一定の位置

です。

実際、年齢が上がってフィジカルが落ちてくるとスピードだけではサーブでポイントが取れなくなってきます。鋭いコースに突き刺さるサーブの「キレ」と作りつつ、相手にコースを読ませない工夫をしましょう。

サービスキープが楽々できるようになるとまた一段とテニスが楽しくなるはずですよ!

それでは。

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