キレのあるスライスサーブのリターンのコツ

カミソリのようなキレを持つスライスサーブ、リターンに苦労した経験はありませんか?

例えば

✓普通にフォアサイドに入ったと思えばかなり曲がってきてエースを取られてしまった
✓キレのあるスライスサーブを打たれ予想よりもかなり曲がってきてリターンミスを連発してしまった

スライスサーブのリターンは変化に上手く対応しないと安定して返すのは難しいですよね。スライスサーブは楽な体勢で打つ事のできるサーブであるメリットを持ちます。技術的にもそこまで難しくないので、キレのあるスライスサーバーは中上級プレーヤーにも結構多いです。

更に厄介なのが、左利きのスライスサーバーかと思います。アドサイドからバック側に逃げてくるスライスサーブはなんともリターンしにくいですよね。ダブルストーナメントで左利きのスライスサーバーに当たったらかなり苦労しそうです。

左利きプレーヤーで最も上手くスライスサーブを使いこなした往年の名プレーヤーはジョン・マッケンロー選手でしょう。マッケンローはバナナのように曲がるスライスサーブを打ってネットに詰め、がら空きのオープンコートにボレーを打つのが王道パターンでした。

今の男子プロテニスならば、F.ロペス選手やG.ミュラー選手はサウスポーの特権で効果的にスライスサーブを使ってきますね。女子ですと、シャラポワが回転とスピードを両立したスライスサーブを打つテクニックに長けていますね。

プロテニス選手のスピードの速いキレキレのサーブならまだしも、一般プレーヤーのスライスサーブならスピードはそこまで速くありません。要はある程度の「慣れ」が重要になってくるので、まずは上手く打ち返すセオリーを学んでいきましょう!

スポンサーリンク

Contents

変化を待った後に打つのは厳しい

一つの方法として、ポジションをかなり下げてスライスサーブが曲がり切った後にボールを打つパターンがあります。

これは、スピンサーブに対するリターンでは結構使えるのですが、スライスサーブに対しては意外と難しいです。

最大の理由は、スライスサーブを変化しきった後に打つために、かなりコートの横側方向に走らされてしまうから。その結果、がら空きのオープンコートができてしまいます。つまり、その後のポイントがかなり不利になるというデメリットがあるというわけです。

ちなみに、下がって変化しきった後に対処する方法は相手のスライスサーブの変化がそこまで無い場合はOKかと思います。曲がりが少なければオープンコートも出来ないですからね。ただし、良く曲がるスライスリターンに対しては難しいです。

曲がりをあらかじめ予測して、ライジング気味で捕えるのがコツ

スライスサーブで大切なのはどのくらい曲がるのかを予測してしてしまい、ボールが曲がった上で良い位置で打てるように足を動かすのが大切。

例えばデュースサイドからワイドにスライスサーブを打たれた時はフォア側に逃げていきますよね。その場合は自分の体に対して逃げるような軌道を描くのでボールにわざと近い位置で構えてみましょう。そうすることでバウンド後の逃げが逆に丁度良い場所で打てるようになるはず。

まずは、ゲーム序盤で相手のスライスの変化量を見極め、変化後にいかに良いポジショニングを取れるかがとても大切です。

また、もう一つ大切なのが、ボールを待ちすぎないでリターンすること。つまりライジングで捕らえましょう。

いくらボールの変化量を予測して構えても、やはり待ちすぎると走らされてしまうので、できれば大きく変化する前に捕らえるのが大切です。その為ボールは跳ねて落ちてくるのを待たずに、ライジング気味で捕らえるのがポイント。

ライジング系のリターン、つまりブロックリターンはコンパクトなテイクバックとレベルスイングが大切です。ブロックリターンの記事はこちらに書きましたので参考にして下さいね。

関連記事:ブロックリターンのコツ

スポンサーリンク

まとめ

今回はキレのあるカミソリスライスサーブに対するリターンのコツを書きました。

要点は

✓ボールが変化しきった後にリターンを打たないようにする
✓スライスの変化量を予測し、曲がったことを想定してポジショニングする
✓ライジング系のブロックリターンで変化しきる前に打ってしまうこと!

以上になります。

スライスサーブのリターンについて、特に難しいのが「ボールの変化を予測した上でポジショニング」をすることでしょう。これについては沢山数をこなすしかないと思います。

ただ、沢山リターンの経験を積めば自分の予測能力が磨かれるはず。対処方法を間違えず、しっかりライジングでリターンすることさえ心がければ必ず上手くなります。まずは、根気よくリターン練習をして下さいね!

今日はこのへんで。それでは!

スポンサーリンク

関連記事