スタン・ワウリンカのプレースタイル

photo by Marianne Bevis
フェデラーと同じ国、スイス・ローザンヌ出身のテニスプレーヤー。

先輩にあたるフェデラーの活躍の陰に隠れてしまっていたが、ツアーでは長くから安定した成績を残し着々と実力をつけてきた選手。

2014年はダークホースのように全豪オープンを制覇(その時には準々決勝で第2シードのジョコビッチを4時間にわたる激闘を制している)。その後も2015年に全仏、2016年に全米オープンを制しており、生涯グランドスラムまであとはウィンブルドンのみとなっている。

グランドスラム決勝は3勝1敗と非常に大舞台に強い、危険なプレーヤーだ。

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Contents

プレースタイル

ベースライン上から強力なストロークを叩き込むアグレッシブベースライナー。フォアハンド、バックハンドも共にしっかりタメて打つタイプ。サーブも200kmオーバーを連発することができて、ネットプレーも上手い。

ベースライン上でのプレー

フォアハンドストロークはかなり厚いウエスタングリップのダブルベントタイプ。しっかりタメで打つフォアハンドは非常に強力。トップ30付近の頃はフォアハンドは今ほど強力ではなかったが、ここ数年でかなり進化している。フォアハンドの上達が彼をトップクラスに上り詰めた原動力になっている。

バックハンドは片手バックハンド。彼の片手バックは世界最高との呼び声も高い。クロス、ダウンザラインに強力なボールを精度よく打ち分けることができる。錦織圭選手は両手バックハンドにおいてトップクラスだが、ワウリンカとのバックハンドクロスラリーはペースを握れないことも多い。

ネットプレー

ベースライン上での豪打だけなのかと思いきや、実はネットプレーも非常に上手い。

特にドロップボレーなどのタッチセンスが問われるショットでも、難なく打てることができる。試合ではワウリンカの力強いストローク力と繊細なボレーセンスは見どころになるだろう。

サーブ、リターン

サーブはクイック気味のシンプルなサーブながら、平然と200km超えを連発でき、終盤でもサーブ力が衰えない。

対してリターンはスライスリターンや下がってリターンを打つことが多く、リターンではあまり攻撃してこない。錦織選手もそのことには気づいており、対ワウリンカ戦ではサーブアンドボレーを増やしている。

弱点

ストロークは強力、ボレーもタッチセンスが高くフットワークも平均以上。非常に完成度の高い選手であるものの、なぜが調子の波が激しく格下選手に対しての取りこぼしがとても多い。

グランドスラムでの大舞台ではきっちり勝っていく印象があるが、それ以外では早期敗退が続くこともある。彼の課題はプレーの安定感なのだろう。

また、リターンがスライスリターンが多いことから奇襲戦法でサーブ&ボレーをされた時にすんなりポイントを取られてしまう印象がある。

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プレーの見どころ

ワウリンカ選手はプレーにややムラがあるものの、乗っているときは誰も手が付けられない恐ろしいプレーヤー。

彼のプレーを見るときは

✓ベースラインでのアグレッシブなストローク力
✓要所要所で見せるタッチセンス
✓目もさえわたるようなバックハンドのストレートショット

に注目して観戦しよう!

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