この記事で分かること:何故手打ちが良くないとされているのか、手打ち対策
手打ちストローク。それは腕だけでラケットをスイングする初心者にありがちな修正すべきポイントです。
初心者のストロークは体がうまく連動できていなく、威力がないのに対して、上級者は足腰を使ってとても強いボールを打ちますよね。
手打ちストロークを改善すれば、安定感、威力を両立することができ、長時間の試合でも安定したパフォーマンスが発揮できますし、ケガ予防にもなるんですよ!
では一体どのような点を注意することで手打ちを解消できるのかについて記事にしました。とても大切な基礎を書きますので是非ご参考下さい。
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Contents
手打ちストロークとはどういう状態なの?
手打ちストロークとは、胸から上腕の筋肉のみを中心にラケットをスイングしている状態なんです。
手打ちストロークだと実際にボールの威力は全く出ませんし、安定感も失われます。なぜ安定しないか、というと手打ちは小さい筋肉である上腕を主体にパワーを出しているからなんです。
小さい筋肉を使うと、当然強いパワーは生まれませんし、ラケットの遠心力を利用したスイングもできません。しかもまた筋肉のパワーが弱いのですぐ疲れてしまい、最悪ケガの恐れもあるんですよ。
よく言われるテニス肘というやつは上腕が力んでいる初心者がなりやすい症状。
まずは手打ちストロークを脱却することから始めてみましょう。
力強いストロークを実現する手打ち防止チェックポイント3つ
ではどのような点を意識して手打ちを防ぐのか、大まかに三つのチェックポイントがあります。
基本的には下半身を主体にしたお話です。
ではまず一つ目。
✓ストロークの時に膝の曲げ伸ばしは起こっているか
手打ちをまず防ぐには下半身からのパワーを貰うのが一番いいんですよ。
なぜなら、人間は足の筋肉で大部分が構成されています。足の筋肉はパワーがあり、スタミナがある。なので安定感と威力を両立させるためには足の筋肉を使うことがとっても大切なんです。
それでまず第一段階で意識してほしいのが膝の曲げ伸ばし。
テイクバックの時に膝を曲げた状態で構え、そこで溜めたパワーをボールに合わせて伸ばすことでパワーをぶつけます。
実際に膝の曲げのばしってどういう風に使うの?というと重要なのはタイミング。
相手がボールを打って自分のコートにバウンドします。このボールがバウンドするタイミングに丁度膝をグッと曲げ、パワーを溜めるんです。
後はインパクトに向かって膝を伸ばしてパワーを開放します。これをまずは実践して多少なりともボールに威力が出たらあなたはすでに幾分か手打ちが解消されているはずですよ!
しかし、ここからが本当に重要なところ。この膝で作ったパワーをどうやって使うかを次に説明します。
✓足腰で作ったパワーを使って上体をしっかり回転させる
まず、テイクバックの時、準備として膝をしっかり曲げるだけでは不十分でこの力を上体に伝達させるための準備が必要です。
体全体を使って強烈なボールを打つためには、膝で作ったパワーを源に力強く上体を回転させる必要があるんです。
そのためにはまず準備段階のテイクバックが重要。膝を曲げつつ、しっかりと上体を捻ることを意識してください。
そしてこの捻り戻しは膝をパワーの開放と同時に使うことで威力が倍増します。膝を伸ばした瞬間に上体をひねりも開放し、ラケットをスイングさせましょう。
ただ、一点注意なんですが、テニスでは上体の捻り戻しによる回転運動を効率良く使うのが初心者にとってはかなり難しいです。
ここはちょっと詳しく説明します。
上体の捻り戻しをするときにラケットと上体が一体になって動くのは実は効率が悪いんです。ラケットよりも先に体を先行させて回転運動を行うのがスイングスピードを効率よく高めるコツなんです。
この動き、イメージしづらいですよね。
この動きを説明するのには苦労してるんですけど、良く言われるのがでんでん太鼓の動きがかなり的を得ています。
このおもちゃですね。
この「でんでん太鼓」についてこれらの記事でも少し触れていますが、関連記事:フォアハンドのテイクバックの形について、関連記事:ストロークが上手い人は動きがスローモーションのように見える
フォアハンドに問わず、両手、片手バックにおいてもでんでん太鼓のバチ部分のように上体に対して、ラケット少し遅れて出てくるほうがよりスピードを加速させることができます。
この動きをその他の表現で表すと
「上体の動きに対してラケットをコンマ一秒その場に置いておくイメージ」
これで伝わりましたでしょうか(汗)
この説明に関する記事だけでまるまる一つ記事が書けそうなので次に行きたいと思います。(笑)
✓なるべく足を踏み込んで打つ
上の項目では下半身で溜めたパワーを「回転運動」にする方法について書きました。
自分がストロークを打つ状況で余裕がある場合はここから、さらに「前進運動」加えて強いボールを打ちます。
つまり、足を踏み込んで打つ、ということ。
足で踏み込んで打つというのは体重を後ろ→前に移動させるということです。この動きによって自分の体重をボールにぶつけることができます。
足で踏み込むことを徹底するなら意識してほしいのはスタンス。基本はスクエアスタンスかセミオープンスタンスで構え、ラケットを持っている反対側の足で踏み込むことを心がけて下さい。
オープンスタンスにおいては「前進運動」が使えず、「回転運動」だけでしかボールを打てないので強いボールを打てません。従って、余裕があるときはなるなるべく踏み込んで打つ事が更に強いボールを打つためのコツです。
ここでも一つ注意してほしいのが
足で踏み込みでバランスが崩れる、体軸のブレです。踏み込むときに前のめりになってしまうと軸が崩れてラケットの遠心力に負けてしまいます。体の軸は傾けず、垂直を維持することを忘れないでください。
また、体軸がぶれるほどの大きな踏み込みをしないように注意しましょう!
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まとめ
これらを踏まえて一連のストロークの流れを再確認してみましょう!
体全体を使う理想的なスイングは
足腰でパワーを溜める➡そのパワーを上体の捻り戻しに使う(回転運動)➡余裕があるときはさらに踏み込むことで自分の体重を乗せる(前進運動)
この流れを意識することで間違いなく手打ちは解消されます!
しかし、テニス初級者にとってはこれをいっぺんにやるのは難しいもの。
まずはきっかけとしてボールがバウンドした瞬間に膝を曲げることから体にしみ込ませるとスムーズに導入できると思いますよ!
上手な人のスイングをしっかり観察し、いいところを沢山真似してください。
それでは!
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