テニスにおいて、そしてその他のスポーツにおいてもやはり基礎練習が大事であるというということに変わりはありません。
地味で退屈とも取れる練習をどれだけ根気よく続けてきたか、が体力を消耗しきった長期戦では真価を発揮するような気がします。
そんな中、手出しのボールを打つ練習というのは基礎中の基礎とも取れる練習です。スクールの入りたての頃はまず、コーチに手でボールを投げて貰って打つ練習をやりますよね。
私も昔は手出しのボールを打つという行為は初心者がやるべきものであって、慣れてきたらラケットで出して貰うボールを打つのが定石だと考えていました。
しかし、テニスを突き詰めていくと、改めて手出しボールをひたすら打ち続けるの事は良い練習だと思えてきました。
今回は手出しの球出し練習の可能性について書きたいと思います。
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なぜ手出しボールのストローク練習をするべきなのか
これについては三つの理由があると考えています。(大きくは二つです)
一つ目の理由は、手出し練習をすることによって
✓スイングスピードが上がり、自分から仕掛けるテニスになれることです。
テニス上級者ならお気づきかと思いますが、威力の無い死んだボールをスピードボールで返すのはとても難しい技術なのです。
スピードボールをスピードボールで返すのはスイートスポットにさえ当たってくれれば簡単です。しかし、死んだボールは自分からスイングしなくてはなりません。
自分からスイングするということは、それだけボールとのコンタクトがシビアになるため、ミスする確率も高くなるのです。
スピードボールの打ち合いは確かに楽しいですが、それに満足してはいけません。そういうタイプはスライスなどの緩急をつけられると途端にミスが出てしまうのです。
死んだボールを叩けないプレーヤーは自分から展開できない非力なカウンターパンチャーにしかなれません。
まず、自分からポイントを取るパターンを増やしたいならば、手出しボール練習でしっかりボールを叩き、まずはスイングスピードを高めるべきです。
二つ目の理由は
✓自分の打点を再確認することができる点です。
手出し練習で自分がどの打点で打てばスイングにスムーズでき、かつボールの威力を高められるか、集中しながら練習してください。
自分の打点が分かっているプレーヤーは本当に強いのです。相手のボール、コートサーフェースに対しての対応力も高く、ミスの原因も自分で理解することができ、すぐさま改善することができます。
打点がバラバラになってしまい、リバーススイングや軸足を入れ替えるなどの直前での調整が入ったら要注意。打点が定まっていなく帳尻を合わせるようなスイングになっています。
そんな時、手出し練習で打点の修正を行うようにしましょう。
最後三つ目の理由については少し補足的なメリットになりますが
✓練習の回転率が速いという点です。
普通、ラケット出しの練習ならば、コート内で打つことができるのは一人か二人でしょう。しかし、手出しの練習ならば、コートに二人球出し係をつけ、それぞれが両手でボールを出すことがで四人まで打つ事ができます。
従って、手出しによる球出し練習は人数が多い部活では特に取り入れて欲しい練習です。
両手でボールを出すのは少し難しいかもしれませんが、ボールを少し高く上げるだけなので慣れてくればそこまで難しくないはずです。
以上の理由から手出し練習は初心者でなく、上級者でも是非やっていただきたいと思います。
手出しをしてくれる人がいないのならば壁打ちで自分で球出しして打つ方法もあります。(ボールの落下点が見えないのデメリットはある)
自分から決めるテニスはスイングスピードとショットの精度を両立を目指さないとダメ。その点を手出し練習で養ってみてくださいね!
それでは。
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