photo by Marianne Bevis
セルビア出身の選手。
ビッグ4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マレー)の中ではデビューしてしばらく、第三の男として君臨していたが2011年に大ブレイクし、世界No.1となった。それ以降もツアーを牽引する存在となる。
マスターズ1000は歴代最多の30勝、グランドスラムは12勝(全豪6、全仏1、全英3、全米2)。更にはフェデラー、ナダルに続く生涯グランドスラム達成者(テニス史上8人しかいない)。史上最高のプレーヤー候補と言われても引けを取らない実績を持つ。
性格面ではかなりユーモラスでジョークやテニスプレーヤーのモノマネが大好き。コート外でも楽しませてくれるプレーヤー。
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プレースタイル
機械のように正確無比なストローク力、柔軟な体を活かしたコートカバーリング力。素早く、無尽蔵のスタミナ。全くスキが見当たらないベースラインプレーヤー。年代が同じなのと、プレースタイルが比較似ていることからマレーと比較されることが多い。
ベースライン上でのプレー
ジョコビッチが最も輝くのがベースラインでのストローク。ボールコントロールが卓越しており、ミスせず深く、コーナーにボールを打ち分けられる。また、ライジング気味でテンポも早いため対戦相手は一か八かのショットでしか主導権を握ることができない。
また、非常に体が柔軟であり、それを生かしたコートカバー能力を持っている。攻撃も勿論精度が高いが、特にディフェンス力が卓越して上手い。
フォアハンドは回転量がかなり多いのにライジングも上手く、非常に強い武器になっている。そしてバックハンドも一級品でクロス、ストレートに自由自在に打つことができる。また、バックハンドでドロップショットを使うことが多い。
ネットプレー
ジョコビッチが技術面で唯一付け入るスキがあるのがネットプレー。ロー、ミドルボレーが甘いことが多く、逆襲のパスを抜かれるが多い。
ただ、ジョコビッチの戦術はベースラインでの安定したストロークが主軸となるのでネットに出る頻度が少ない。
サーブリターン
ベースラインのストロークに絶対の自信があるタイプなので、エースを取ることよりもしっかりスピン回転のかかったサーブを入れることで、その後のラリー展開を優位に進めることに重きを置いている。
ファーストサーブの速度はフェデラーと同じくらいで190~200kmくらい。ツアーの中では決して速くはない。が、ジョコビッチのサーブは回転が多く掛かっており、精度も高いため実は大きな武器になっている。特にセカンドサーブが非常に強力でファーストと対して変わらないクオリティで非常に跳ねるセカンドサーブを打つ事ができる。
リターンもトップクラスの能力を持っている。ただ、マレーのような強烈なリターンではなく、強力なサーブをなんとかコート返すテクニックに非常に長けている。ビックサーブを持つ選手は本来決まるポイントがラリー戦に持ち込まれてしまうので心理的には非常にキツい。
弱点
2016年全仏以降から突然の不調が起こっている。
恐らく生涯グランドスラムを達成したことによるツアーに対するモチベーションの低下が原因かもしれない。ベースラインでの粘り強いプレーが持ち味なのでメンタル(自信やファイティングスピリット)が非常に重要である。メンタル面が不安定なジョコビッチならば付け入るスキがある。
ただ、本人も最近では不調を自覚しているようで試合では自分を鼓舞するしぐさが多くなっている。その点も注目してみてみると面白いかも。
強み、プレーの見どころ
ジョコビッチのプレーの魅力は機械のようなストロークで相手を追い詰めるところと、ディフェンス力の高さ。
✓テンポが速く、切り返しの精度が高いソリッドなストローク力
✓柔らかい体を生かしたコートカバーリング力
は彼のプレーにしかない魅力。その点を注目して彼のプレーを観戦しよう!
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ジョコビッチ使用ギア
ラケット:グラフィンタッチ スピードプロ
ウェア:ユニクロ→ラコステ
シューズ:アディダス
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