ラファエル・ナダルのプレースタイル

photo by Marianne Bevis

スペイン、マヨルカ島出身のプレーヤー。通称「赤土の王者」。グランドスラムタイトル数は15(全豪1全仏10全英2全米2)

ビック4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチマレー)の中では二番目に台頭した選手。その異名通り、クレーコートでは恐ろしいほどの強さを誇り、全仏オープンでは初出場にして優勝した。その後も5連覇を含む10回の優勝を誇っている。生涯グランドスラムも達成し、金メダルも2008年の北京オリンピックで獲得している。

フェデラーとは古くから良きライバル関係にあり、数々の名勝負を繰り広げてきた。故障による低迷の時期もあったが、2017年には完全復活し、フェデラーと共に再び名勝負を繰り広げている。

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Contents

プレースタイル

恐ろしいほど素早いフットワークとサウスポーから繰り出されるフォアハンドのヘビースピンで相手の動かすベースラインプレーヤー。最後の一球まで戦い続ける素晴らしいファイティングスピリットを持ったプレーヤー。

ベースライン上でのプレー

ナダルの代名詞と言っても過言では無いのがフォアハンドのトップスピンボール。男子ツアーの中では最もスピン量が多く異次元のトップスピンを打つ。彼のフォアハンドは頭上までラケットを持ち上げる豪快なフォームで打つ。

対してバックハンドはそれほどトップスピンが掛かっていないがクロスショットがすさまじく速く、フォアのヘビースピンに対して良いコントラストになっている。

ナダルのプレーの醍醐味は何とか届いたボールでも、ものすごい精度で打たれるパッシングショット(ネットに出たボレーヤーの脇を抜くショット)。彼相手では不用意にネットプレーはできないだろう。

ネットプレー

ベースラインプレーヤーなので積極的にネットに出るわけではないが、実はネットプレーも結構上手い。反射神経が良いため色々なボールに対応できタッチ系のショットもできる。

彼が強いのは豪快なプレーとは裏腹にタッチの求められる細かいプレーもできるからなのかもしれない。

サーブリターン

サーブはビック4の中では最もエースが少ないが、非常に確率が高いファーストサーブを打つ。これはもともとナダルはサーブでエースを取ることよりも、サーブを入れてそのあとのストロークを優位にすることに重きを置いているため。

ファーストサーブの確率が高いのはそれだけセカンドサーブで叩かれるリスクが減るので実は彼にとってはそれがベストなサーブなのだろう。

リターンで面白いのが、普通のプレーヤーと比較してものすごく後ろでリターンをする。これもとりあえずリターンを返しておけば、ラリー戦になればまず負けないだろうという絶対的な自信を持っているからである。

弱点

本人も公言するように速いサーフェースを苦手としている。これは速いサーフェースだとフォアハンドのトップスピンが掛けづらいからだろう。ウィンブルドンなどの芝生のコートではビックサーバー、ビックショットを持つプレーヤーには負けが多い。

錦織圭選手が勝てるパターンもベースライン内側でガンガン打ってそれがコートに収まる時なので、ナダルに勝つには速いテンポで精度良く攻める必要がある。

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プレーの見どころ

ナダルは鍛え上げられたフィジカルとファイティングスピリットで見ている人を楽しませてくれるプレーヤー。

見どころは

✓恐ろしく跳ねるヘビースピンフォアハンド
✓すべてのボールを拾う俊足フットワーク
✓追い詰められた時の鮮やかなパッシングショット

に注目して試合を観戦しよう!

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