テニスの試合で「試合運び」をしっかりと考え、試合に臨んでいますか?
テニス歴が浅い人にありがちなのが、一つ一つのショットの調子に気を取られ、肝心の試合運びはあまり考えていないことです。試合序盤、中盤、終盤でどんなことをするべきか特に考えずに闇雲にやっている人は意外に多く、試合運びをちゃんと考えればこの人はもっと良い成績を出せるのに…と感じる人は結構います。
試合だと、ついつい自分の調子やコンディションに注意が行ってしまうこともあるかもしれませんが、そういう人はその日の調子に左右されやすく戦績が安定しないことが多いでしょう。
逆にテニス歴が長く、試合でも常に勝率が高い人はこの安定した試合運びはどうするべきなのかを把握して常に実行していきます。だから多少ショットの調子が悪く、限られた技術しか使え無い状況においてもちゃんと試合運びができるのです。
今回はシングルスに焦点置いて、ぜひ意識してほしい試合運びについて書きたいと思います。
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Contents
草トーナメントは出だしが肝心!
まず一般的な草トーナメントを考えてみましょう。
大抵の場合はワンセットマッチ。デュースは無しの場合が多いでしょう。
ではアップ練習はどうですか?普通の草トーナメントならば、サーブ片サイド2本ずつの場合が多いです。つまりほとんどアップ練習は無いに等しいのです。
そんな状況の中、最初の1ゲームからフルスロットルで回すのはどんなに準備運動をしっかりやっていも絶対に無理です。そんな状況で調子も出ない中あっとゆう間に3ゲーム取られたら確実に不利な状況になるに間違いありません。
試合前のテニスコート外でのアップ練習をしっかりやることはさることながら、試合序盤での試合運びもとても大切でしょう。それらを踏まえて序盤、中盤、終盤の試合運びのコツについて考えていきたいと思います。
成績が安定する試合運びの方法は?
では具体的に試合運びで心がけて欲しい点について「序盤、中盤、終盤」に分けて考えていきたいと思います。
試合序盤(~4ゲーム)はとにかくイージミスを減らせ!
まず試合序盤では簡単なミスを減らし、なるべくラリーが長くなるように心がけましょう。
簡単なミスの代表例はダブルフォールト、リターンミス、ラリーの3往復以内のミスです。これらを減らし、なるべく球数を多く打つ事を心がけます。この戦術を使う、主な理由は
ボールを打つ事で
✓自分の調子を徐々に上げていく
✓相手のショットのボールに慣れる、傾向を把握する
ことです。
特に2番目については意識していない人が多いですね。例えばフォア、バックはどちらが得意かとか、トップスピンが強くかかるか、スライスは打てるか等、なるべく多くの情報を引き出しましょう。ここで得た情報を後半に使います。
また、ブラッドギルバート著のウィニングアグリーにも書かれていますが、トスアップで勝ったらリターンゲームを取ってみるのもオススメ。
オーバーヘッドの感覚がないうちにサーブを打つのは圧倒的に不利です。トスアップに勝ったら迷わずリターンを選択しましょう。
また、ワンセットマッチならばどんなに強い相手でも0-4にはしないように心がけましょう。あまりにもゲームが離されてしまうと、弱点を突くトライをする暇のないままゲームが終わってしまいます。
試合中盤(4~7ゲーム)は「トライ」をしてみる時間帯
試合序盤で安定したプレーを心がければ、あなたのショットの調子もある程度出てきて、練習ではできたことができるはずです。この状態で序盤で得た情報をもとに相手の弱点を探っていきましょう。
例えば
✓ドロップを打ってネットプレーの質を見る
✓スライスを浅く打って対応を見てみる
✓バックハンドにムーンボールを打ってみる
などなど。
この時に終盤でも使えるポイントパターンを作っておくと後半はどんどんポイントが取れるようになってきます。頭の中でポイント獲得率をおおまかに把握し、どのプレーをすればポイントが取れそうかを考えておきましょう。
但し、一つ注意があるとすればこのトライは自分のミスと天秤にしっかりかけることです。トライしすぎてどんどんミスをしてしまえばゲームは失います。
練習でできないことはやらない。やれる範囲でトライをすることです。引き出しがないならばそれこそ引き出しを増やす練習を普段からすれば良いだけです。
試合終盤(~8ゲーム以降)中盤で作ったポイントパターンを要所要所で使い、重要なゲームを取る!
試合終盤においては1ゲーム1ゲームの重要度が増し、落とせなくなってきます。
この時に中盤の時に把握した
「ポイントが取りやすいパターン」が頭の中で明確にあるとゲームプランがとても立てやすいのです。それを軸にポイントを作り、試合の結果に直結する重要なサービスブレークを果たしましょう。
なんとなくのこの流れで分かってもらえたかと思いますが、試合運びとはつまり終盤までに「勝ちパターンを作る」ための布石だと思ってくれれば良いでしょう。
もちろん、相手があまりにも格下ならば試合運びも考える必要は無いでしょうが、この考え方が頭にあると実力が拮抗した相手にも勝てるようになるはずですよ。
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まとめ
今回の記事をまとめます。
✓序盤は安定感を追い求める。(調子を上げる、相手の情報集め)
✓中盤は弱点探しをして「勝ちパターン」探る
✓終盤はパターンを積極的に使い、試合に勝とう!!
以上になります。
安定した試合運びが出来れば「強者プレーヤー」の証。ショットだけでなく、戦術についても普段からしっかり考えて練習に励みましょう!!
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