最近僕が思うこと。オムニコートって体に負担が少なく誰にでも楽しめるコートだけど、このコートを攻略するのは結構大変だと思うんです。
日本のコートは大半がオムニコート。日本でプレーする以上オムニコートでの勝率を高めなくてはならない。でも、このコートはハードコート、クレーコートとは明らかに違うので、オムニに適したプレーをしなくてはならないんですよね。
以前にもオムニコートの戦術(基本的なこと)は書いてみたのですが、
関連記事:テニス シングルス オムニコートでの戦術
最近、オムニコートの難しさを再認識したので書かせて頂きます。(笑)
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とにかく決まらない。キレで勝負するのは厳しい。
まず言えるのはオムニコートはボールのショットをことごとく吸収してしまうという点。スピードボール、トップスピン、スライス等全般に言えることです。特にトップスピン系は跳ね感が無くなりやすいので、よほど強烈なショットを持っていないとトップスピンで相手のポジションを後ろに下げるのは難しいです。
オムニコートではトップスピンストローカーや攻めを主体とするプレーヤーはポイントを取るのに苦労しますよね。オムニコートのシングルスでありがちなのが、どちらも攻め手がなくてベースラインで延々と打ち合っているケース。でもこれはオムニコートだからこそ起こってしまうこと。
ボールの威力がどうしても落ちるので、エースを取るためにはかなり質の高いボールを打たなくてはならない。大抵のプレーヤーは打ち切れないケースが多く、エースを取りに行くとかえってミスが増えてしまうので粘らざるを得ない状況になってしまうということですね。
オムニコートではタイミング、アングル、ネットプレーを駆使してポイントを取ろう
オムニコートは決まらない。しょうがないからベースライン上で体力勝負しかできない…そう嘆いている方は意外と多いかもしれません。
僕もオムニコートの攻め方でかなり苦労した経験を持っていますが、ある程度ポイントも取れる有効な戦術もあると思えるようになってきました。それが上に挙げたタイミング、アングル、ネットプレーを三点を使うこと。
順番に説明していきたいと思います。
タイミング(ライジングショット)
スピードやトップスピンで押し切ることができないのならば、素早くボールを切り返すライジングショットで攻める。これがオムニコートでは大切です。
山なりボールのベースラインラリー。少しでも浅くなったら前に踏み込んで叩きに行きましょう。この意識を持つとジリ貧試合の脱却になると思います。
ライジングショットの有効性は日本で育ったプロを考えるとわかるはずです。添田豪選手、杉田祐一選手、守屋宏紀選手等、高校の部活動で育ってきたプレーヤーはオムニコートでの経験が多いのでライジング型プレーヤーが多いのです。彼らは切り返しのスキルがバツグンに良いので、オムニコートが多い日本国内では優秀な成績を収めたというわけですね。(オムニ以外のコートでは少なからず苦労してそうですが…)
アングル系のショット
実はオムニコートは深いボールよりも浅いボールがミスを誘い出せることが多かったりします。
浅いボールと言えば、ドロップショットがありますが、ドロップは読まれると厳しいところに切り返されるリスクがあります。なので、アングル系のショットのほうが使い勝手は良いでしょう。
アングル系のショットは切り返しのカウンターショットのリスクがありますが、球速が遅いオムニコートではそこまでカウンターが決まることもありません。むしろ積極的にコーナーをせめてジワジワ相手を追い詰めるようなテニスがオムニでは有効でしょう。
ネットプレー
オムニコートではポイントの組み立てが重要になってきます。ストロークの球威ではポイントを取り辛いですからね。そこでネットプレーを使いましょう。
ネットプレーはライジングショットと同じく、相手の時間を奪うショットですのでポイントの決まりにくいオムニコートでは有効でしょう。なので、ポイントを組み立てる時は「どうやったらネットプレーで終わらせることができるか」を常に念頭にもって置くことが大事です。
但し、オムニでのネットプレーで注意したいのは相手にとってパッシングショットが打ちやすいという点。なのでアプローチショットは質(コースと球威)がとても大切になってくるのが難しい所。ハードだとある程度スピードがあればコースが悪くても何とかなってしまうんですよね。
オムニでのネットプレーはアプローチショットで相手の体勢を充分に崩すことを心がけましょう!
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まとめ
今回はオムニコートにおける難しさとポイントを取る戦術について書きました。
要点は
✓オムニコートはボールの威力を吸収しやすい。トップスピン系がかなり辛い
✓なのでベースラインのシコリ合いになり易い
✓打開するためにはライジング、アングルショット、ネットプレーが使える
になります。こうやって書いて思うのは改めてオムニでポイントを取るのは難しいと思います。(笑)ただ、球威がないプレーヤーも理詰めで考えれば確実にポイントを取れる手段はあるのがオムニコートの面白さかもしれません。
たまには強いボールを打つ事ではなく、プレースメントや展開力、ゲームメイクを考えてみるとショットの質以上の価値を得られるかもしれませんよ!
今日はこのへんで。それでは!
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