シングルスにおいてはのプレースタイルの中でオールラウンダーというスタイルがあります。
オールラウンダーとはつまり、ストローク、ネットプレーの両方を駆使してゲームを組み立てるプレーヤーのこと。
男子プロのフェデラーは言わずと知れた、「完璧」とも言えるオールラウンダーです。
一般プレーヤーにもオールラウンダーはいますが、彼らの中には「なんちゃってオールラウンダー」の方も居ます。実はオールラウンダーというプレースタイルを作り上げるのはとても大変なことなのです。
今回は勝てるor勝てないタイプのオールラウンダーについて書きたいと思います。
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「器用貧乏」タイプのオールラウンダーは絶対に勝てない
実は、一般プレーヤーにおけるオールラウンダーにはこのタイプが多いです。
確かにストローク、ボレー、サーブも「そこそこ」のボールが打てる。しかしこういうタイプは実は一番勝ちやすいプレーヤーなのです。
このタイプに何が足りないのか、というと「絶対的な武器」。キレがあり、ポイントをたくさん取れるショットが無いので、勝負できるものがないのです。
器用貧乏オールラウンダーよりも、ネットが下手でもフォアハンドで勝負できるアグレッシブベースライナーや、守備と切り返しが上手いカウンターパンチャーのほうがよっぽど強いでしょう。
なぜなら彼らはそれしかできない分、プレーのクオリティが高いから。例え、できることが少なくても、特定のショット、プレー(シングルスならフォアハンドやディフェンス面)が上手ければ勝ててしまうのがシングルスなのです。
オールラウンダーにも絶対的な武器が必要
では、勝てるオールラウンダーになるためにはどうすれば良いかというと、
自分からポイントを取ることができる突出したショットが絶対に必要です。
ただ、どのショットを強くするべきか、という点も注意しなくてはなりません。基本的には打つ頻度が多いショットを重点的に強化しましょう。
特にシングルスで攻撃的オールラウンダーを目指すならば、フォアハンドとサーブの鍛錬だけは絶対に行うべきです。
フェデラーが何故あそこまで強いオールラウンダーになるのは理由があります。それはフォアハンドとサーブが突出して強かったから。攻撃の起点となる軸があるからこそ、ネットプレーが生きてくるのです。
仮にサーブ、フォアハンドが大したことないオールラウンダーと対面したらどうでしょうか?ストロークでなんとか勝てそうだし、サーブ&ボレーされてもサーブにキレがないから脅威とは感じないですよね。中途半端なオールラウンダーが一番の「カモ」になってしまう典型です。
オールラウンダーになるならそれなりに覚悟が必要
要はオールラウンダーを目指すならばサーブ、フォアハンドのクオリティを限りなく上げつつ、ネットに出る為のスライスアプローチ、チップ&チャージ、サーブ&ボレーなどボレーの練習もしっかりやる。オールラウンダーになるのって本当に大変です。
オールラウンダーになるための良い方法は一つ。シングルスもダブルスもどちらもプレーすることが大切です。
シングルスとダブルスではそもそも上達する領域が異なります。
シングルス:ストローク全般、決めるネットプレー、確率よく返すリターン
ダブルス:パッシング、ロブ系ショット、ネットプレー全般、攻撃的リターン
シングルス専門だとどうしてもネットに出る頻度が少なく、ネットプレーの大半は難易度の低いとどめのボレーが多いでしょう。全体の技術レベルアップを目指すならば両方とも真剣に、しっかりやることが大切。
これだけでなく、フォアハンドとサーブの「質」を上げる球出し練習、サーブ打ちっぱなしも別途必要。オールラウンダースタイルで勝つのは結構大変ですが、フェデラー等の華麗なプレーに憧れてモチベーションが保てれば挑戦してみる価値はあるかもしれませんね。
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まとめ
今回は勝てるオールラウンダー、勝てないオールラウンダーの違いについて書きました。
要点は
✓勝てないオールラウンダーは武器がない器用貧乏タイプ
✓オールラウンダーも武器を持つ。特にサーブとフォアハンド
✓シングルス、ダブルスどちらもバランスよく行うことが大切
いかがでしたか?胸を張ってオールラウンダーって公言することって実は勇気が入ります。一方でオールラウンダーというプレースタイルは色々なプレーができるのでプレーする側も見る側も魅力のあるプレースタイルかなと思います。
難易度は高いですが、強い武器を持った高レベルなオールラウンダーを目指してくださいね。
今日はこのへんで。それでは!
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