打ち急いで負けた原因とテニスの本質について

例えばシングルスの試合でものすごくベースラインで安定したストロークを持ってるプレーヤーと対戦したとします。

ミスが少ない、いわゆるシコラーとも言われるこのタイプはポイントを取るのがとても大変です。シコラーに対して、なんとかポイントを取ろうといつも以上にストロークを強く打って、かえって自滅してしまった、という経験は誰しもがある経験だと思います。

このような負け方を良く「打ち急いで負けてしまった」と表現することが多いです。

この打ち急ぎの負けパターン、特にシングルスでは良くありますよね。打ち急いで自滅するというのは相手にとって楽をさせるようなもの。シコラーに対しては絶対にやっては行けないプレーです。

とはいっても、延々とラリーを続けててもラチが空かない。どうやったら勝てるの?と思う人もいるはず。

今回はそんな人に対して、テニスのゲームの本質を改めて再確認した上で打ち急いで自滅しない対策について書きたいと思います。

スポンサーリンク

Contents

打ち急いで負ける人はテニスの本質を分かっていない

若い頃、僕は正統派のテニスを目指していました。しっかりとしたサーブ、フォアハンドを主軸としたポイントを取りに行くスタイル。

沢山練習したのですが、残念ながら自分からエースを取りに行くスタイルはあまり勝率が上がりませんでした。まぁ、単純に上背、体格が特別良いわけで無かったというのもありますが、強いシコラーに当たると、一生懸命打っては簡単に自滅してしまいました。いわゆる、打ち急ぎによる自滅というやつです。

今思えば、体格やスイングスピードを考えるとフェデラーのような攻撃テニスは難しいというのはありました。が、この時、僕は根本的にテニスの本質を理解していないということが後になってわかりました。

テニスの本質は常に「ミス」にある

打ち急いでいる人が忘れている意識がテニスにおける「ミス」の支配レベル。そう、打ち急いでいる人の思考回路は自然と「エースを取ってポイントを終わらせる」ことにシフトしてしまっているのです。

でも実際ポイントソースを細かく解析してみると大体8割くらいのボールがミス(フォースドエラー、アンフォースドエラー含む)なんですよね。またミスの割合はテニスの習熟度が低いほど顕著に多くなります。

なので打ち急いでいる人はまず、テニスの試合に対してエースを取っていくという思考法を辞めることが大事です。これは対シコラーに関わらず言えることです。

自分のミスを減らして相手のミスを増やすことを常に考えよう!

つまりは、テニスの本質というのは「ミスのさせあい」ということになります。テニスは自分のミスを抑えつつ相手のミスをどう増やすか?というゲームです。

僕もこのことに気づくまではなかなか勝てない時期が長かったですが、このことに気づいてからグッと自分のプレーが安定してきました。

なので例えばシコラー相手にミスをされるならば、まず相手のボディバランスを崩すことを意識してボールの配球を考えることが大切です。トップスピン、スライスを使ったり、前後左右の打ち分けや緩急等を駆使して「ミスのでない範囲」で相手を動かします。

エースを取ってポイントを終わらせるのではなく、相手のバランスを崩してミスさせる。ウィナーは相手の逆を突いたときに自然と生まれるものと考えればミスに対するプレッシャーはぐっと下がるはずですよ。

スポンサーリンク

今回のまとめ

今回はテニスの本質について書きました。テニスは

✓ミスを減らしてミスさせるスポーツ

です。なので打ち急いでいるということは無理やりエースを取ろうと思っている可能性が考えられるので気を付けないといけません。

自分のミスと天秤にかけてトライしていく、そのバランス感覚を大切にしましょう!

それでは。

スポンサーリンク

関連記事