シコラーに勝つ秘訣は「不十分な体勢でネットに出させる」こと

テニスをやっている方ならいわゆる「シコラー」というプレーヤーに手を焼いた経験は必ずあると思います。

シコラーとはベースライン上で安定したストロークを打つ事を得意とし、粘り強いプレーでミスを誘うプレーヤー。相手はミスの無いテニスにシビレを切らして強打を連発…シコラーは相手の自滅を誘うのが非常に上手いプレーヤーです。

現代プロテニスの風潮を見てみると、BIG4と呼ばれたプレーヤーのプレースタイルは、フェデラーを除く3人(ジョコビッチ、ナダル、マレー)はカウンターパンチャーと呼ばれる守備型のプレーを基盤としています。(もちろん、彼らのスキルはとてつもなく高いので、プレースライルはオールラウンダー)それだけ、ベースライン上で安定したストローク力を持ったプレーヤーは強いんですね。

そして本題。一般プレーヤーでも厄介なシコラープレーヤーをどうやって攻略したらいいのかというと、彼らにも弱点があります。相手の土俵でプレーさせない戦略について書きたいと思います。

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シコラーはベースラインに留まらせない工夫が必要

シコラープレーヤーにとってベースライン上は「水を得た魚状態」。ベースライン上ならば活き活きとしたプレーをすることができるはず。

相手の得意な土俵、つまりベースライン上での打ち合いは「粘り」を強みにするシコラーに対しては圧倒的に不利です。むやみに強打してリスクを取らず、ある程度は相手のラリーにお付き合いするのも大切ですが、それだけでは優位に試合を展開することはできません。

まずは彼らが大好きなベースラインから無理やり引きはがすプレースメントを使いましょう。

攻撃されない「チップスライス」を使い、相手をネットにおびき出そう

シコラープレーヤーが得意とするエリアがベースラインならば、逆に苦手なのがネットプレー。まずはシコラーをネットに出させる引き出しを持つのが大切です。

浅いボールの代表格はドロップショット。しかしドロップはボールが浮くので読まれると鋭い切り返しがくるため多用はできません。そこでドロップショットに代わる浅いボールが「チップスライス」というショット。

このショットの特徴は

✓浅くて低いスライスショット
✓回転が多く掛かっており強いアプローチショットが打ちづらい
✓攻撃的に打ちづらい「ネットのおびき出させるショット」

要は通常のスライスショットよりフォロースルーを短くして浅めにスライスショットを打てばOK。技術的にはドロップショットよりも遥かに簡単なはず。

このボールはトップスピン系の強いボールでアプローチを打つのが難しいのでせいぜいスライス系のそこまで厳しくないアプローチが来ることが大半です。後はどう料理するかは簡単ですね。シコラーはネットプレーがはそこまで上手くないはずなので一回足元に沈めて冷静に次で仕留めましょう。

チップスライスに対して相手がベースラインで留まって繋いでくるようならば、今度は自分が前に出て逆襲しましょう。恐らくチップスライスに対する返球はなんの変哲もないボールなので良いアプローチショットが打てるはずですよ!

ちなみに、男子プロテニスにおいて、このショットを得意としているのはフェデラーとマレー選手。フェデラーはかつてヒューイット対策でリターンでバックの浅いエリアにチップスライスを打っていました。マレーはパッシングショットの精度がピカイチなので、ポイントが長引いたときはチップスライスを打ってパッシングで仕留めるパターンを使います。

彼らが浅いスライスボールを打っていたら「ネットに誘いだしているんだ」と思って下さい。ミスショットのように見える彼らのショットはちゃんとした「意図」があると思うとまたテニス観戦が楽しくなりますよ!

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まとめ

今回はシコラー対策の「ネットにおびき出させる戦術」についてでした。

要点は

✓シコラーはベースライン上が居心地が良い
✓不得意なネットに出させるプレーが必要
✓ドロップではなく、チップスライスを有効に使おう!

以上になります。

シコラーは確かに強いですが、彼らに対する対応策は絶対に必要ですから、あらかじめ想定しておきましょう!

今日はこのへんで。それでは!

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