フラットサーブのスピードが出ない人はサーブが武器にならない

あなたはスピードのあるフラットサーブを打つ事ができますか?

フラットサーブとは回転量の少ない、直線的なサーブを指します。最小限の回転しかかけないor全くかけないため最もスピードがあるサーブです。

フラットサーブはその直線的な軌道から実戦では用いられることが少ないサーブです。

回転量が少ない故にサービスエリアに入る確率が低い為です。あのR.フェデラー、N.ジョコビッチなどの185cm近くのプレーヤーがファーストサーブでスピン系のサーブを使うことからもこれは明白です。

しかし、フラットサーブは時としてサーブのスピードアップ図るためには効果的な練習法になるのです。

回転系サーブをファーストサーブで使うくらい回転系サーブ全盛期の今、あえてフラットサーブの価値について書きたいと思います。

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Contents

あなたのサーブは効率良くパワーが伝わっているか

フラットサーブは最もスピードが出るサーブですので、フラットサーブのスピード=あなたのサーブのマックススピードといえます。

あなたが思いっきり振り切っているのにサーブのスピードがせいぜい130kmにも満たないようならば、あなたはまず回転系のサーブのサーブを覚えるより、スイングスピードを速くすることが最優先です。

フラットサーブのスピードが出ない人はつまり、スイングスピードが遅いということ。

サーブはスイングで生まれたパワーをスピードと回転に分配します。

スイングパワーがない人はその少ないなけなしのパワーを分配しなくてはならないのです。

例えばパワーが10の人がスピード:回転に1:9で振るのと、パワー30の人がスピードと回転に10:20に振るのでは回転、威力もケタ違いに強いということです。

よくサーブのバリエーションが少ないという悩みを抱えている人がいますが大抵の場合はスイングパワー不足です。

まずあなたの基礎体力が足りないのかあるいはパワーの伝達が上手くできていないかを確認する必要があるでしょう。

フラットサーブが遅い人が確認すべきチェックポイント

では次にフラットサーブが遅いという悩みを持つ人のためにいくつかのチェックポイントを書きたいと思います。上手く力が伝達できていない人は以下三点を確認してみてください。

✓手首のプロネーションは素早く行えているか
フラットサーブで大切なのがこのプロネーション(うちわを仰ぐ動作)という動作。プロネーションという動きは最もラケットを加速させる動作である。打った後のフォロースルーで面が真下を向いてしまう人はプロネーションが加速できていない可能性が高い(しっかりできている人は外側を向く)

✓ラケット面がフラットになった状態でボールを当てているか
どうしてもスライス回転が掛かってしまう人は最もスピードが出るプロネーションのタイミングを分かっていない人。プロネーションはタイミングがとても大事。ラケット面が打ちたい方向を向いた瞬間にボールを当てると最もスピードが出る。

✓打った後にコートの前方に踏み込んでいるか
スピードのあるサーブを打つために覚えて欲しいのが体重をボールに乗せる意識。トスアップは少し前方に出し、そのボールに飛びつくように打つ。その結果、サーブを打った後はコートの中に入るのが正解。普段スピン系のサーブしか打たない人はこの意識ができていない人が多い。

他にもまだまだスピードを出すテクニックはありますが、極端にスピードが出せない人はまずこの三点を確認してみてください。

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練習ではフラットサーブ練習も取り入れて見よう

実戦ではフラットサーブは使う機会が少ないかもしれませんが、サーブのスピードを上げる為にフラットサーブを打つ練習は非常に良い練習といえます。

例えばコートに入らなくても良いのでフラットサーブを思い切り打ったり、ネットフェンスに直撃するサーブを練習するのも有効なスピードアップ練習法です。

初心者の人もボールに効率良く伝達させるスキルを学ぶ上ではフラットサーブが非常に有効なので、フラットサーブの練習から始めるのがおすすめです。

フラットサーブを通じて素早く、タイミング良くプロネーションを行う意識ボールに体重を乗せるイメージを養って下さいね。

それでは!
関連記事:スイングスピードを上げるために意識すること

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