テニス歴が長い人でも聞き慣れない人が多いですがラットショットというショットがあるのを知っていますか?
ここ5年くらいでかなりトッププロの間でも当たり前になっている攻撃的なショットです。
このショットは難易度がやや高いですが使いこなせればかなりエースを取りやすくなるショットです。初心者向きではないですがストロークがある程度打てるようになったら挑戦してみると良いかもしれません。
今回はラットショットとは、使うべきポイント、打ち方について書きたいと思います。
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Contents
ラットショットとは?
ラットショットとは簡単に言うと、相手に逃げるように曲がって切れていくショットです。
かなり分かりやすい動画があったのでご紹介します。
Klongtoey Klongton様提供動画
フォアハンドで打つことが多く、フォアなら右に切れていくショットになります。回転はシュート回転がかかったショットになります。バックハンドでも打てないことはないのですが(マレーやティエム、ゴンザレス等は打ててましたね)、更に難易度が上がるので今回はフォアハンドについて書きます。
ラットショットのラットはネズミの意味。ネズミのように相手から逃げていくからこの名前がつきました。
打つべきシチューエーションはフォアのダウンザラインか逆クロス。逆クロスのほうがミス率は低いです。見るからに追いつくのが難しそうな攻撃的なショットですね。
ではこのショットの打ち方について大事なポイントを説明します。
フォアハンドラットショットの打ち方のポイント3つ
大事な点は3点
✓高い打点で捕らえる
✓打点は「わざと」後ろで遅らせ気味に打つ
✓しっかりと身体を回転させてフィニッシュ
です。順番に説明していきますと
高い打点で捕らえる
動画でも高い打点で打っていると思いますが、基本的にラットショットは高い打点である方が打ちやすいです。これを理解するために体の前でワイパースイングをしてみましょう。
ワイパースイングを時計に見立てると通常のトップスピンは3〜4時くらいの位置で捉えるのですが、高い打点のラットショットは明確に違います。3〜2時くらいの位置、ラケットヘッドが少し上向きに立っている位置で捉えましょう。
この打点で捉えるとラケットは下から上ではなく、右下から左上へと動いているのが分かります。この位置で捉えるからこそ右に逃げるサイドスピンを打つことが出来ます。
ここで一つ注意点。サイドスピンをどれだけかけるかは前腕のプロネーションをワイパースイングをどれだけ使うかによって決まります。一般的に逆クロスはフラットドライブで打つのが好ましいのでワイパーを使いすぎると回転過多になってしまいます。動画では少し手首を固め気味に打っているのはその為です。
どれだけ曲げたいかによりますが、威力を考えると曲げはほどほどにしてスピードを優先するのがオススメです。
打点は「わざと」後ろで遅らせ気味に打つ
これは逆クロスに打つために必要な感性でもあるのですが、基本的に逆クロスに打つときは打点をわざとほんの少し遅らせるのがポイントです。
そもそもですが、順クロス、ストレート、逆クロスは打点が異なります。いつも同じ打点で打つ必要はなくコースによって打点を変える感覚はとっても大切です。
この感覚が分からない人は実際にわざとかなり遅らせて逆クロスを打ってみるのがおススメ。動画のようにサイドアウトするぐらいに振り遅れて打ってみましょう。それが大切な逆クロスの感覚になります!
体の回転をしっかり使って打つ
そして威力をしっかり出すのは体の回転を使うこと。これはストローク全てにおいて言えるのですが。
関連記事:テニス ストローク 手打ちを防ぐチェックポイント3つ
関連記事:フォアハンドの手打ち矯正をはじめから丁寧に。
体の回転をしっかり使うことによってスイングが左から右のベクトルをより強くすることができます。その結果、ボールにシュート回転が掛かり、更に相手コートを追い出すショットになります。
回り込みフォアハンド共通で必要なのが、しっかりと捻りを作ったテイクバックとそれを充分生かした体の回転。テイクバックでは左肩越しにボールを見るくらい捻ってパワーを溜めましょう。コースが隠せるという効果も同時に得られるのでお勧めです。
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まとめ
今回は逆クロスフォアハンドを更に攻撃的にするラットショットについて書きました。
要点は
✓ラットショットとはシュート回転を掛けた相手から逃げていくようなショット
✓フォアハンドの逆クロス、特に高い打点ではよく使うショット
✓高く、わざと少し遅らせた打点で右から左にスイングするイメージ
✓体の回転を使うためにテイクバックの捻りはしっかりと!
になります。
ラットショットは逆クロスが得意な上級者はかなり高い確率で打ってくるショット。実際打てると主導権を握りやすくなります。
しっかり練習してエースのとれる逆クロスを目指しましょう!それでは。
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