フォアハンドの手打ち矯正をはじめから丁寧に。

今回はフォアハンドの手打ち予防について書きたいと思います。

以前も手打ち予防の記事は書いたのですが、今回はフォアハンドに特化してみました。

関連記事:ストローク手打ちを防ぐポイント3つ

恐らくこの記事を読んでいるあなたはフォアハンドが手打ちだとよくコーチにいわれたり、あるいは自分で手打ちと自覚しているのでしょう。

一体上手なプレーヤと何が違うんだろうか、一緒に考えていきましょう。

トッププレーヤーのフォアハンドストロークを見てると、凄く力を入れてるように見えないけど、軽々とボールを飛ばしてるように見えます。

なぜあそこまで上手く飛ばせるか、というと

✓適切なタイミングでラケットを当てている
✓全身の運動連鎖を使ってボールを打てている

ことが大きな理由としてあります。

もちろん、プロもフィジカルトレーニングを積んでいるので筋力の強さはあるかもしれませんが、プロの腕力が物凄く強いから良いボールを打ててるわけじゃないということです。

実際物凄く切れの良いフォアハンドを打つフェデラーも二の腕は結構細かったりしますからね。

一方プロのストロークと正反対の打ち方が手打ちフォアハンドになります。

手打ちフォアハンドが定着してしまうと

×ボールを一生懸命飛ばそうとしているのにボールが飛ばない
×腕だけ疲れてしまう
×再現性がなく、ボールが安定して飛ばない

などなど、安定したフォアハンドストロークが打てなくなったり、体の一部に負荷が集中し、最悪怪我になってしまうリスクもあるんです。

フォアハンドは利き腕メインでうてるからそれだけ腕力に頼りがちになってしまうので、手打ちになることが最も多いのです。

脱初心者を目指すため手打ちにフォアハンドから脱却し、格好良いフォアハンドを目指しましょう!!

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Contents

手打ちってどんな状態なの?

まずあなたが本当に手打ちの状態なのか確認してみましょう。

✓ボールを打つときにひざを曲げてない
✓腕を振り子のように使っている。体は回転させていない
✓左手は特に何も意識していない。
✓打っていると腕かすぐしびれてくる。
✓ボールを一生懸命飛ばそうと力を込めているが思ったほどとばないしコントロールできてない。

この項目に全部当てはまるようなら間違いなく手打ちになっているので怪我をする前に手打ち矯正をしましょう。

これらのうちにどれかに当てはまってる場合も改善余地ありです。

では実際に手打ち矯正のポイントについて書いていきます。

ボールをちゃんと予測できてるか

例えばあなたが手打ちを予防しようとしてしっかり体を捻ったり、膝をしっかり曲げたとしてもそれだけでは手打ちを予防することは絶対にできません。

では何が必要なのかというと、手打ちを防ぐためには大前提としてボールに対しての適切なポジショニングがとっても大切です。

なぜかというと、あなたが体全体を使ってストロークを打とうとすれば、その溜めたパワーを解放するために時間も必要とするからです。

例えば体を捻ったらそれを戻す時間、膝を曲げたらパワーを解放する時間、それらの時間を考えた上で十分に間に合うための適切なポジショニングでボールを待ち構えましょう。

では具体的にどうすれば良いかというと

ボールの後ろ側に体を動かすこと

を徹底してください。

ボールの横から入るとどうしても打点が詰まったりして腕だけでスイングせざる状況になってしまいます。つまり、自分が意図しなくても手打ちになってるのかもしれません。

これから手打ちを防ぐチェックポイントについて書きますが、頭で分かってても手打ちが防げない人は打点が詰まってる可能性が考えられます。

ボールの後ろにしっかり入る。それだけでも手打ちはある程度解消されるはずですよ。

体の回転を使うコツは左手の使い方にある

ここからは実際に体全体を使うストロークがわからない人のために体の使い方のコツを書いていきます。まず、フォアハンドストロークで特に大切なのは左手の使い方。

主に二点を意識してみましょう。

その1:テイクバックは必ず左手主導で行う

まずテイクバックでは必ず左手でラケットを持ちながら行いましょう。
この動作を行うことで右腕に余計な力が入るのを予防しつつ、体をターンすることができます。

そして構えたときは左腕をベースラインに平行に伸ばしましょう。この状態にしておけば体のひねりを維持することができます。

スイングの見た目もかなりかっこよくなるのでまずは真似して見るのがおすすめです。

その2:スイングで左腕を体に引き寄せる

スイングを開始するときに伸ばした腕を体に引き寄せてボールをうちましょう。

急激に引き寄せることによって自然とショルダーターンが生まれます。つまり左肩→右肩が前になる動きです。

この肩入れ替えを意識すると体の回転を効果的に使うことができ、脱手打ちになるはずです。

ショルダーターンはボールにパワーを与えるために必須のテクニック。そのためには左腕の動きを意識して自然に取り入れるようにしましょう。

膝の曲げ伸ばしで使って骨盤を動かす

ここは結構お伝えするのが少し難しいんですが、膝の曲げ伸ばしはただ曲げ伸ばすだけじゃだめなんです。

どうすれば良いかというと、膝で溜めたパワーを動力源にして骨盤を回転させることを意識してみてください。

ここでイメージしてほしいことがあります。テイクバックで膝を曲げつつ体を右に捻るときは右の股関節にパワーを溜めるイメージをします。そして振り出すときに股関節のパワーを開放し、骨盤を回転させることで上半身も連動して回転させるのです。

この股関節のタメと骨盤の回転が上半身と下半身のパワーをリンクさせるポイントなります。

この股関節、骨盤の動きは膝を曲げつつ、軸をしっかりたてないと上手く感じる事ができません。イスに座ったようなどっしりとしたフォームでボールを打つことを心がけましょう。

最初は股関節、骨盤に意識が行ってしまうとどうしてもボールが上手く打てなくなってしまうと思います。しかし、そこは根気強くやって骨盤の感覚を身につけてほしいです。骨盤を意識するとストロークが変わる。これはマジです。

フォアハンドはスクエアスタンスかセミオープンスタンスで打とう!

最後にスタンスについて。ボールを打つときは限りなく踏み込んで打つのが良しとされています。

ちょっと昔の小話なんですが、現在NO.1のアンディマレーは台頭しはじめてきたころ、フォアハンドの回転過多を指摘されていました。

マレーのフォアハンドで問題として挙げられたのはほとんどのショットをフルオープンスタンスで打ってたこと。つまり、踏み込んで打つ事が少なかったため回転ばかりが掛かっていたんです。

一方、フェデラー、ジョコビッチ、ナダルは基本的にセミオープンスタンスが多く、踏み込める時は必ず踏み込んで打ってきます。踏み込んで打つ事によって回転運動だけでなく、後ろから前の体重移動によってボールに威力を加えることができるのです。

昔の指導法だと後ろから前に押し出すスイングが常識と言われていて、スタンスもスクエアスタンスでなるべく打つ事を基本としていました。

今ではすっかり時代も変わり、体の回転運動をベースとしたストロークに変化してきていると言えます。しかし、回転させることばかりに気を取られ、体を回転させやすいオープンスタンスで打っているのは、当たりが薄いストロークしか打つ事ができないんですね。

そのためにもフルオープンスタンスはあくまで踏み込む余裕が全くない時に使うという認識で基本はなるべくボールに対して踏み込んで打つ事を心がけましょう!

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まとめ

今回は体全体を使ってフォアハンドストロークを打つコツについて書きました。

ポイントは

✓しっかりボールを予測し、体全体を使ってパワーを溜める時間を作る!(超重要)
✓左手の効果的な使いかたを覚える
✓股関節にパワーをため、骨盤を動かす動きを覚える
✓できる限り踏み込んで打つ!

これらのポイントを守って練習に取り組んでみてください!

それでは。

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