興奮も一通り落ち着いた全豪オープン。
あなたはどのプレーヤーが最も印象的なプレーをしたと感じましたか?
優勝したフェデラー、セリーナをはじめ、大番狂わせを起こしたイストミン、M.ズベレフ。元天才少女ことルチッチバローニ。
今年は意外な選手がまた新しい才能を見せつけたトーナメントになりましたね。
そんななかで今回の全豪オープンではちょっと自分の中のMVPがG.ディミトロフ。
ブルガリアの25歳。脱ベイビーフェデラーを果たしたセンスフルなプレーヤーです。
今回のディミトロフは本当に強かった。最後はラファに土壇場に経験の差を見せつけられた感はありますが、それでも圧巻のプレーをしてました。
そして特にすごい!っと思ったのがvsラファ戦のバックハンド。今回はこの件について書きたいと思います。
なお、全豪オープンのハイライトは公式サイトでもYoutubeでも見れます。youtubeの動画は著作権が怪しいのでここに貼れないのであしからず。。。
スポンサーリンク
以前のディミはバックハンドで主導権を握られていた
ディミトロフの片手バックハンドは思い切りが良いバックハンドを打つとは思いますが、
ボールが浅くなったりすることも多く、トッププレーヤーの中では攻められることも多かったのです。
ラリーでは一時期バックハンドスライスを左右に使い分けたり色々な工夫をしてたけど、どうもバックハンドのボールを起点に切り返される場面が多い印象でした。
実際に錦織圭にも負け越していたのもバックハンドの打ち合いでポイントが取れないことが原因の一つとしてあると思います。(錦織選手はバックハンドが一つのポイントソース。バックが強い選手は苦手)
対ナダル戦では高く跳ねるボールに対して色々な球種を混ぜて上手く対応していた
対トッププレーヤーにバックハンドで打ち負ける印象のあったディミトロフでしたが、今回のナダル戦でその評価は一変しました。
跳ねるラファのボールに対して片手バックの強みを最大限に生かしながら上手くポイントを取っていたのです。
片手バックの振り抜きを生かし、強いトップスピンを掛ける。またライジングで素早くダウンザラインに切り返し、エース。厳しい時はしっかりスライスを使って凌ぐ。
バックハンドが弱いどころか、片手バックの往年の悩みであった「高いボールの処理」を見事うまくやってのけたのです。
今回のディミトロフは今までの片手バックハンドの悩みを覆すようなプレーをしたんじゃないかと思えます。
スポンサーリンク
ディミのプレーは超凄いけど、真似はできる
せっかくディミトロフが良いお手本を見せたからこれを真似しない手はないでしょう。
もちろん、ナダル級のボールをうまく処理するのは不可能ですが、
片手バックハンドのバリエーションの豊かさを生かした攻撃。高いボールに対して、スピン、スライス、タイミングの三拍子を変えて相手にリズムを作らせない。
ヘビースピンを掛けるにはしっかりとしたタメが必要。このタメを上手く作らせない工夫をしてみましょう。
片手バックの宿命の弱点を克服できれば、片手本来のバリエーションを生かしたオールラウンドプレーが生きてくるはず。
私も片手バックプレーヤーなので両手には負けられません。(笑)
片手派の皆さん、ディミトロフのプレーを参考に一緒にかんばりましょう!
今日はこのへんで。それでは!
スポンサーリンク