片手バックハンドの基本、安定させるコツは?

photo by Ian Gampon
フェデラーのような美しいバックハンドやワウリンカのような力強いバックハンドはやっぱりカッコイイし、自分も打ってみたい!そう思う人は沢山いらっしゃると思います。

しかし、バックハンドは初心者にとっては鬼門で中々安定せず、試合でバックハンドが打てないために回り込みフォアハンドで頑張るしかない…という方もいるはず。特に片手バックの場合、重いラケットを片手で取り扱わなければならず、苦労すると思います。

片手バックハンド、そして両手バックハンドもですが導入は大変なのですが一度打ち方を覚えてしまうと崩れにくいショットになるのが大きなメリットかと思います。

今回は片手バックハンドをまずは安定させるコツについて書いてみたいと思います!

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Contents

片手バックハンドのオススメの握り方は?

片手バックハンドにおけるグリップはとっても大切な部分になります。

昔の人(エドバーグ世代)はコンチネンタルグリップで握り、背中の筋肉を使ってボールを振り払うようなスイングをしていたかと思いますが、現代のトップスピンストロークにはあまり合っていないかもしれません。

ということでずばり、僕がおすすめする片手バックハンドのグリップは「バックハンドセミウエスタン」これ一択になります。

右の図はラケット面を縦に置いたときのグリップエンドを見た状態です。セミウエスタングリップは人差し指と親指が作るVの字が8か少しだけ下に来るくらいがおおよそのセミウエングリップです。

ここでラケットを握ると腕とラケットが大体120°くらいの角度が付くはずです。これは少しイメージしにくいかもしれないのでグリップが厚いガスケ選手のバックハンドを見てみましょう。

R.ガスケのコックの効いたバックハンドグリップ

photo by Marianne Bevis

ガスケ選手はフルウエスタンに近いくらい握りが厚い選手ですが、バックハンドが強い選手はたいていグリップの握りが厚くこの写真のように腕とラケットが直線にならずに角度が付きます。このような手首をコックさせた状態を作ることで大胸筋を使いボールを押し込むことができるため、ボールに打ち負けなくなります。

ただし注意点としてはグリップが厚くなることで打点が前になるため、打点の調整が多少難しくなります。浅いボールや深いボールに対してしっかり足を動かして必ず前方でボールを捕らえましょう。

打点を前にして捕らえるガスケのバックハンド(出典:slow motion tennis)

片手バックハンドのフットワークで注意すべき点は??

必ずクローズドスタンスで、右足を軸にして打つ事!

フォアハンドはオープンスタンス系のフットワークでボールを打つ事が圧倒的に多いですが、片手バックハンドの場合はほとんど使いません。これは右足に体重を乗せて体の前方でボールを打つ必要があるためです。

photo by Marianne Bevis

先ほどのガスケのバックハンド練習動画でもほぼすべてのボールに対して右足を踏み込みながらボールを打っていたはずです。片手バックハンドでオープンスタンスを使う場面はかなり緊急の時ぐらいしか使いません。反復練習では必ず右足を前、そして打点を前を意識して取り組んでみて下さい。

片手バックハンドでトップスピンを掛けて安定させたい!

最初は縦に振り上げてトップスピンを意識しよう!

片手バックハンドで最初に犯しやすい失敗としてはラケットを完全に横振りに振ってしまうことです。横振りのスイングはスイングスピードを上げる為には向いていますが、(実際にトッププロの片手バックハンドは横ぶりに近いスイングにすることでスイングスピードを上げている)トップスピンが上手く掛けることができずに安定しないことがあります。

「最初はストロークの基本中の基本である下から上を意識してトップスピンを掛けることを心がけて下さい。

片手バックハンドの苦手意識を克服するためにはまずは安定したストローク力を身につけることが一番大事です。覚えたてのころはゆったりとしたスイングで良く、トップスピンを沢山掛ける必要がないのでゆっくりとしたスイングでボールを下から上に擦り上げてみましょう。

トップスピンを掛けるために必要な前腕の動き!

下から上のスイングである程度安定してボールが入るようになったら、前腕の動きを少しプラスしてトップスピンを多く掛ける練習をしましょう。この動きをマスターするとトップスピン量が増えるのでボールが安定してかつ伸びのあるボールが打てるようになります。

動きとしてはスピネーションという前腕の動きで前腕を時計周りに回転させる動きです。インパクトから親指でサムアップするようなイメージでラケットを振り抜きましょう。

最近のバックハンドが良い選手、例えばワウリンカやガスケはかなりこの動きを取り入れてトップスピンを掛けています。T.ハース選手は比較的この動きを自然に取り入れているので参考になると思います。

T.ハースのバックハンド練習動画(出典:Online Tennis Instruction with Florian Meier)

ひとまずはそれらの点を意識すれば安定感のある片手バックハンドのトップスピンが打てるはずですよ。

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まとめ

今回は片手バックハンドの基本、そしてトップスピンを掛けるコツについて書きました。

要点は

✓片手バックはグリップが重要。セミウエスタンがオススメ。
✓打点をしっかり前に取ることを常に意識すること。
✓緊急の時以外はクローズドスタンスで打つ。
✓最初は下から上に振り上げてトップスピンを掛けることを意識しよう
✓慣れてきたら前腕を時計回りに回転させて回転量を増やそう

以上です!

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