トップスピンは
テニスにおいては必須のテクニックです。
二昔くらい前はフラット系ストロークが主流でしたが今日はラケットが進化し、簡単にトップスピンを打つことができました。今ではアマチュアプレーヤーズですら強力なトップスピンをかける現代テニス。トップスピンを打てることは必須科目ですね。
関連記事:現代テニスはトップスピンが主流
今回はトップスピンの掛け方の基本、強くかけるコツについてです。参考になれば幸いです。
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Contents
なぜ、トップスピンをかけるの?トップスピンのメリット
まずトップスピンの定義について。
もうこれはお分かりかと思いますが、トップスピンは縦回転の前進回転になります。このスピンをかけることでボールが落下しやすくなるのでコートに収まりやすくなるのですね。
なぜ、トップスピンをかけるのかというと、軌道を高く打っても、コートに収まるメリットがあるため。ネットという障害物を確実に超えて、コートにボールを入れることができるわけです。つまりミスを減らすためにトップスピンを掛けるということです。
他にも理由があります。それは安定感に加えて、威力を両立させることです。
現代のテニスラケットは反発力が高いため、ボールに大きなパワーを与えることができます。その際、完全なフラットだとボールはコートに収まりません。要は強いボールをコートに収めるためにトップスピンを打ちます。
対して昔のラケットはスピン性能、反発力も乏しかったため、ボールに威力を出すことを優先してフラットショットが流行ったんですね。
トップスピンのメリットを最後にもう一つ。それはトップスピンロブ、アングルショット、低いパッシングショットが使えるようになります。コートを立体的に使えるようになり自分の引き出しが増えますよ。
トップスピンの必要性、わかっていただけたでしょうか?では次からトップスピンをかけるコツについてお伝えします。
トップスピンに適したグリップは?
例えばフォアハンドストロークなら、イースタン~フルウエスタンの領域で握っていることが多いですが、ウエスタン寄りによるほうがトップスピンは打ちやすいです。バックも同様に基本的にグリップは厚くなればなるほどトップスピンは掛けやすいです。なぜかを説明する前に実際に握りを変えてインパクト面を作ってみましょう。
グリップが厚くなればなるほどラケットヘッドの重みを感じ、ラケットダウンしやすくなるはずです。そう、グリップを厚くすることで自然と下からラケットが出てくるのでトップスピンは掛かりやすくなります。ただ、極端に厚いグリップは回転過多や、ストロークの威力が出づらくなったり、低いボールの処理が難しくなります。
この点はしっかりとデメリットを把握した上で自分のグリップを決めましょうね。
トップスピンの打ち方
ポイントを絞って説明します。
✓打つ前は必ず膝を曲げ、打つ瞬間にパワーを上に開放する
ボールを打つときに完全に伸びきった状態から打つとスイングを上方向に持って行くことができませんので膝を曲げて伸び上がるパワーを作りましょう。
過度な伸び上がりは目線のブレが生まれるので頭の位置が極端に動かないように注意して膝の曲げ伸ばしを使いましょう。
✓ラケット振り出しは必ずボールの下から、フィニッシュは肩口で
トップスピンは素直に下から上に振り上げるだけでもある程度は掛かるはず。まずはボールの下に必ずラケットを入れてください。
ボールをインパクト後に肩の高さでフィニッシュ。これはフォアハンドでも両手バック、片手バック共通の意識です。
よく、フォアハンドの打つときに振り抜きにこだわりすぎてインパクト後にすぐ腰あたりでフィニッシュする方がいますが、手打ちの原因になるのでやめましょう。
シンプルに肩の上でフィニッシュするのが最初は基本に忠実で良いですよ。
✓プロネーション、スピーネーションでラケットを走らせる感覚を大切に
トップスピンの最後の一押しを作るのが前腕の回転運動。
フォアハンドからコツを説明させて頂きます。
フォアハンドのプロネーションはワイパースイングやパームアウトと呼ばれますが、この動きはラケットを素早く走らせるために必須の技術。
プロネーションとは、簡単に言うとバイバイの動きの左側に動かすときの運動を指します。実際にラケットを持ってみて体の前でバイバイの動きをしてみてください。ラケットがワイパーのように動いたら大正解です。
このワイパースイングの切れを上げる秘訣は、肘にあります。肘をしっかり上げてワイパースイングすると反動でラケットが勢いよくスイングできるはずです。ぜひ、体感してみてください。
両手バックの場合は左手を主導にしてワイパースイングします。フォアハンドと同様の感覚で良いですが、今度は左肘を上げてワイパースイングするとよりラケットを加速させられます。
片手バックの場合は右手のスピネーションを使います。スピネーションは右腕を右回転に回す動きです。つまり、プロネーションの反対ですね。
スピネーションを上手く使うにはフィニッシュのラケットヘッドの位置を意識してください。
勢いよくヘッドを回転させてヘッドの位置が右側に来るように打つとしっかりスピネーションを使いきれますよ。
以上の3点を意識するとトップスピンはかなり掛かるはずです。
最後に上級者向けにトップスピンを更に掛けるコツをお教えします。
さらに強いトップスピンを掛けたいならインパクトの位置を意識
ここからはさらに強いトップスピンを、生み出すコツについてです。初心者には向いていない方法です。
ずばり意識するのはインパクトのポイント。例えば、右利きフォアハンドで説明します。最もスピンがかかるインパクトポイントはラケットの真ん中より僅かに先端寄りで下側あたり。つまり右下に当てることを意識しましょう。
ラケットのインパクトでしばしば勘違いされているのが、ボールをど真ん中に当てるのが一番良いという認識。これは少し間違ってます。
実はトップスピンと威力を両立させやすいのは真ん中より先端側のエリア。更に言うとラケットの下側にインパクトするとフカしを予防することもできます。
これはなぜかは詳しくはこちらの記事を参照下さい。
関連記事:インパクトの後に面が下を向く理由
まぁ、簡単に言うとインパクトの衝撃で面が下向きになるため、回転が掛からない面(=スライス面)になりにくいということです。
トップスピンはラケット面が上向きになったら絶対に掛かりません。よく、ラケットをフラットに当てろというアドバイスがありますが、確実にトップスピンを掛けるなら面はわずかに下を向け、ラケットの下側に当てることで面が上に向かないようにするほうが良いですよ。
インパクトをずらす練習はショートラリーから練習するのがおススメです。ショートラリーでしっかりインパクトの感覚を養ってからロングラリーで生かしていきましょう!
関連記事:テニス ショートラリーの大切さ、コツ
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まとめ
今回はトップスピンストロークのコツについて書きました。
要点は
✓トップスピンは威力、安定感、バリエーションの三拍子を養う大切な技術
✓グリップは厚いほうが掛けやすい。ただし極端に厚いグリップは不都合も多いので注意する
✓基本は下から上に振り上げる。前腕の回転でラケットを加速させるとなお良い
✓上級者はインパクトの位置を微調整して更に強いトップスピンを目指そう!
以上です!
トップスピンを上手く使って攻守共に穴のないプレーヤーを目指しましょう!
それでは。
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