スマッシュの基本やフットワーク、打点の取り方

スマッシュは

相手のチャンスボールをコートに叩きつけ、確実にポイントを奪うための技術です。

スマッシュは一見チャンスボールに思えますが、初心者にとってはとっても難しい技術です。チャンスボールとは言え、頭上に上がって距離感がつかめないボールに位置。風に流されてあらぬ方向に行ったり…初心者に限らず、スマッシュで苦い経験をした方は沢山いるはず。

確かにスマッシュは難しいです。しかし、チャンスボールが上がったら、確実に決める技術は絶対に必要ですし、実際せっかく相手を追い詰めても最後の最後でスマッシュミスをしたら、ゲームの組み立てそのものが意味のないものになってしまいますね。

テニスをしっかりやっている上級者の方はスマッシュをことごとく決めます。逆にスマッシュで打てるボールは確実に決める、決まらない場合はミスと同等とすら思っています。このレベルは一見、天の上のレベルと感じてしまうかもしれませんが、実はこのレベルまで近づくのはそこまで大変ではありません。

なぜならスマッシュを打てる状況そのものはこちらにとってかなり優位な状況ですから、ボールのミートとコントロールさえ上手く行けば必ずエースになるショットです。

「そんなこと言ったって上手くボールが当たらないからスマッシュは難しいんだよ!!」と思う方もたくさんいらっしゃると思いますので、今回はスマッシュが何故難しいのかを簡単に説明したのちにスマッシュの基本的なフットワーク、打点の取り方などについて書きたいと思います。確実にポイントを取れるスマッシュを目指す方の参考になれば幸いです。

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Contents

そもそもスマッシュはなぜ難しいのか

スマッシュが難しい要因を頭の中で整理してみましょう。

下記に要点を整理しました。

✓ボールの落下スピードが意外と速く、打点が調整しづらい
✓風の影響でさらに打点調整は難しくなる
✓難しい技術であるのに関わらずそもそも練習量が少ない

の三点になります。

スマッシュの根本的なミスの原因というのはお分かりかと思いますが打点の調整ミスになります。下がってここまでで充分だと思ったらボールが後ろのほうに飛んで行ってしまったとかドンピシャの位置にいたけど横風でタイミングがずらされてしまった等、適切な打点、インパクトができなかったのが原因ということです。

まぁテニス全般においてもミスの根本はそうなりますが、スマッシュは特にそれが顕著ということになります。

またスマッシュは難しいボールであるのにあまり練習しない人が多いです。例えば2時間の練習のうちにどのくらいスマッシュ練習しているでしょうか?恐らく5分もなく、2~3球、あるいはまったく練習しない人もいるかもしれません。
これも一つスマッシュを難しくしている要因だと思います。

まとめますと、スマッシュの精度を上げるためには、まずはスマッシュに練習時間を割いて一定の打点でボールを捕らえられることを心がけましょう。少ない時間にスマッシュ練習を割くのはイヤかもしれませんが、例え初級プレーヤーも最低限簡単なチャンスボールを100%に近い確率で決められるようになるまではしっかり練習時間を割きましょう。

では次に、スマッシュで注意すべきポイントをまとめたいと思います。

スマッシュのフットワークについて

まずスマッシュにおける重要なフットワークについてです。三点要点をまとめました。

スマッシュのフットワークは必ず横向き

これはなぜかというと、スマッシュは上がってくるロブに対して打つ技術ですから当然後ろに下がる場面も出てきます。その時、ネットに正対していると当然後ずさりしながらステップをしなくてはならないのです。しかしこの後ずさりステップは素早く動けず、また打点も後ろになるためミス率がかなり高くなってしまいます。

スマッシュは弓矢を引くようにと言いますが、まさにその形がベスト。前段階として必ず横向きを作るようにしてください。

基本的にクロスステップ、微調整はサイドステップで

横向き姿勢になったら実際に下がってステップを踏んでいきます。

スマッシュの基本はクロスステップ。例えば右足で下がった後は左足で右足の前側を追い越すようにステップしていきます。このステップをすれば深いボールに対して素早く下がることができるのです。クロスステップで打点に素早く近づきましょう。

基本的にクロスステップだけで打ち切ってしまうのが望ましいですが、打点を少し調整しなくてはならなかった時のみサイドステップを使って微調整しましょう。例えばボールが左に少しそれて打ちにくい場合は左にサイドステップしてボールが打ちやすいところに移動します。

右足でしっかりタメてパワーを作る

打点調節をしたら次はボールを打つパワーを足で溜めます。この時の軸足は右足です。後ろ足体重にすることで後方のジャンピングスマッシュにも対応することができます。

ボールを打つときは左足で踏み込んで打つか、左足に踏み込まず、右足体重で打ち切る方法の二つがあります。どちらでも構いませんが、よくスマッシュが苦手な人で左足で踏み込むことを意識しすぎて体が折れたり、打点が詰まってしまう人がいます。そんな人は後ろ足体重で打ち切ってしまうのがおススメ。

スマッシュミスの一つにボールのフカしがありますが、後ろ足体重で打つとかなり改善されます。少し威力が落ちるかもしれませんが、そこはコースでカバー。ぜひお試し下さい。

スマッシュでの上半身での使い方について

ここでは主に上半身の使い方について書きたいと思います。

左手は必ず高く上げること

スマッシュはサーブのトスアップと同じく、左手を高く上げることを心がけましょう。

これは体の開きを防止してナチュラルなスライス回転を掛けるためと、左手がボールとの距離感を取る目印になるからです。特に体の開きは面が上を向いてしまう可能性が高くなるので注意しましょうね。

ボールは体の右側に迎え入れるようにしよう

実際足の動かし方は分かっても適切なスマッシュの打点が分からないとどこに動いてよいか分かりませんね。ずばり適切な打点は体の右側。つまりスライス、フラットの打点になります。
一つの目安として左手を高く上げた時の右側になります。左手より左側はスピンサーブ練習中の人はお分かりかと思いますが、パワーが伝わり辛いのでスマッシュには向いてない打点です。この打点調整で左手の意味が出てくるというわけです。

スイングはテイクバックをシンプルに

サーブではフェデラーのようにクルっとラケットを回しながらテイクバックをする人はいるかと思いますが、このテイクバック方法はスマッシュでは使いません。ニュートラルの状態から最短距離でトロフィーポジションを作ることを意識しましょう。
実際フェデラーのスマッシュを見てみるとすぐさまラケットセットしていますね。

Slow Motion Tennis様提供動画

この点を意識すると振り遅れが激減しますよ。

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まとめ

今回はスマッシュの基本について書きました。

要点は

✓スマッシュのフットワークはクロスステップで
✓ボールを強く打つ秘訣は右足のパワー溜め込み
✓体の右側で捕らえると無理なく打てる
✓テイクバックはシンプルにする

の四点。

しっかり練習して安定したスマッシュをみにつけて下さい。それでは!

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