今回はトップスライスサーブについてです。
テニス初心者にとってはそもそもトップスライスサーブがどんなものか分からないかもしれませんね。トップスライスサーブとは、スピンとスライスの両方の性質を持ったサーブです。
ボールの軌道としてはスライスサーブと同じく左方向に逃げていきます。スライスと異なるのはバウンド後滑るのではなく、跳ねていくサーブになります。因みにスピンサーブの場合はいわゆる逆跳ねと呼ばれる右方向ですね。
このトップスライスサーブは一言でいうととっても便利なサーブです。安定していて、更にある程度のスピードも出せる。そのバランスの良さからファースト、セカンドどちらにも使うことができます。
但し弱点もあり、バランスが良いからこそ、相手に予測されやすいサーブになってしまう欠点もあります。つまり、打つプレーヤーにとっては攻守共に高いサーブになりますし、器用貧乏で中途半端なサーブになってしまうサーブでもあります。大切なのはしっかりと打ち方のコツや正しい回転を学び、効率よくボールにパワーを伝える方法を学ぶことです。
そこで、今回はトップスライスサーブの回転イメージや打ち方など、基本的な部分を書きたいと思います。サービスゲーム安定のためにもぜひトップスライスサーブを覚えてくださいね。
スポンサーリンク
Contents
トップスライスサーブの回転イメージを理解する
まず、打ち方のポイントを学ぶ前にトップスライスサーブの正しい回転方向を学びましょう。下に回転方向のイメージ図を載せました。比較でスピンサーブの回転も載せます。
スピンサーブとの違いは回転軸の位置。スピンは捻れるような軸で右にキックしますがトップスライスは比較的分かりやすく、スライス系の縦寄りの回転ですね。
この違いがバウンド後の左に跳ねる要因です。しっかりこの回転イメージを把握したら実際の打ち方を学んでいきましょう。
トップスライスサーブの打ち方、ポイント
トップスライスサーブはスライスサーブのフォームから打点を調整したほうが上手く行くはずです。スライスサーブをベースに考えていきましょう。
トスアップをスライスより左側に
スライスからスピンの要素を加えるのはとってもシンプルで打点を頭よりにすれば良いだけです。大体ボール2個分くらいになります。スライス、スピンの中間に位置するサーブなのでトスアップも真ん中くらいでOKです。
そのまま、イメージ図の回転を掛けるために斜め方向に振れば自然とトップスライスサーブが打てるはずです。ただ完全にスライスサーブのスイングのまま打つとスピン系の要素がそこまでかからないので少しスイングや体の使い方をスピン系のモーションに変えていきましょう。下記3点を意識して見て下さい。
グリップの握りをバックハンドイースタンにする
ものは試しでバックバンド側に厚めに握ってみて下さい。適切なグリップができていればコンチネンタルと比較して腕に対してラケットに角度が付くはずです。
この腕の角度がスピン系を打つためには最適な角度。その状態を意識してサーブを打ってみてください。ラケットがボールの下側からしっかり出せるようになるはずです。
因みにこのサーブでグリップをバックに少し厚く握るのは男子ツアー、特に180付近のプレーヤーで流行っています。彼らはかなり身長があるのに関わらずサーブの確率を重視してスピン系を打ってるんですね。
楽に打てるサーブだからこそ膝の曲げ伸ばしを意識
このサーブのメリットの一つとして楽な体勢でサーブを打てる点があります。楽に打てて再現性が高いからこそ膝の曲げ伸ばしを積極的に使ってみましょう。
以前、スピンサーブ覚えたては膝の曲げ伸ばしはあまり使わない良いと言う記事を書きましたが、トップスライスサーブはそれと比較するとはるかに難易度は低いです。
むしろトップスライスで膝を使う感覚を養って、スピンサーブに応用したほうが良いと思います。
スピンサーブを覚えたい人もまずはトップスライスサーブを覚えるとスライス系、スピン系の技術の乖離(つまり、サーブを2つ覚えずに済む)が起きずに柔軟なサーブになりますよ!
フィニッシュでひじを高く上げてみる
スライス系のサーブのスイングイメージは前方向だと思いますが、スピン系の要素を加える為には上方向にスイングを持っていく必要があります。簡単な方法がこのスイングのフィニッシュで右ひじを高く上げた状態を意識することです。過去のプレーヤーではピートサンプラスがこのサーブモーションで顕著に表れていたと思います。
ボールの上をヒットし、そのまま高い位置でフィニッシュ。その点を意識すれば効率よくボールに回転が掛かるはずですよ。
スポンサーリンク
まとめ
今回はトップスライスサーブについて書きました。
要点としては
✓トップスライスサーブは万能なサーブ。
✓トスはスライスより左側。フラットサーブくらいの位置で。
✓握りをバックに厚く、ひじを高くフィニッシュで回転量アップ。
✓上手く打てるようになったら膝の曲げ伸ばしでパワーを倍増させよう!
以上になります。
このサーブはスピンサーブの前段階として覚える技術としても有効ですのでしっかり打てるようにしましょうね。
それでは!
スポンサーリンク