スピンサーブにおける膝の曲げ伸ばしの注意点

スピンサーブを強烈に跳ねさせるためには

膝の曲げ伸ばしによる下→上の推進力を使うことが重要です。

実際、トッププロで強烈なスピンサーブを打つR.フェデラーやN.ジョコビッチは

膝をしっかり曲げてパワーを作り、タイミングよく開放することで威力を上乗せしています。

実際、膝の曲げ伸ばしは体において、もっとも大きな足腰の筋肉を使うため

安定してパワーを生み出すことができるといえます。

しかし、膝の曲げ伸ばしはスピンサーブ覚えたての方にはオススメできない点もあるのでその点について書きたいと思います。

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Contents

スピンサーブの当て方が定着していない人は膝の曲げ伸ばしは最小限に

膝の曲げ伸ばしはパワーの主力についてはかなり効果的なんですけど一つの大きなデメリットがあります。

それはパワーの出力加減が難しいところです。

例えば、腕の振り加減でどのくらいボールが飛ばせるか?はさじ加減ができると思いますが、ヒザはそういうわけにはいきませんよね。つまり、ヒザのパワーに対してどのくらいボールが飛ぶのかがリンクしていないんです。

スピンサーブ覚えたての方で下記に該当する人は要注意。

✓膝を積極的に曲げ伸ばしてスピンを掛けようとしている
✓とにかく全力で振り切ってボールにスピンを掛けようとしている。

こういう人はちょっと背のびしすぎなんですよね。

こちらの記事にも書いたんですけど(関連記事:セカンドサーブを振り切るのは少しずつレベルアップさせる意識が大切)セカンドサーブで大切なのは再現性なんで、自分が100回打って95回くらいはボールが入るような打ち方しなくちゃだめなんですよ。

このタイプはテニス歴が浅い中高生にありがちです。是非ともゆっくり振って入れるようなセカンドサーブから身に付けて欲しいなって思います。

ちょっと話がずれましたが、膝の曲げ伸ばしは覚えたてのころは最小限でOK。安定して打てるようになる、いわば「型」を作ってから下半身でパワーを上乗せしましょう。

なお、当たり前ですが、ボールの当て方や回転をしっかり理解した上でスピンサーブを学んでくださいね。

分からない人はこの記事を参照。スピンサーブを逆跳ねさせたいなら正しい回転を学ぼう

膝を曲げ伸ばしの適切な角度とは

しっかり回転も理解して上半身メインで安定した回転が掛かるようになった、でもパワーが足りないからまだあまり跳ねないというレベルになったらいよいよ下半身でパワーを上乗せしましょう。

ここでポイントとなるのはヒザをどれくらい曲げるか。

この曲げ方にも最適な角度があります。一般的に言われているのはヒザは110°以上深く曲げないのが望ましいです。

これ以上曲げると戻すのに時間が掛かり、返ってパワーロスしてしまうので要注意です。

この曲げのばし、意外と厄介で「ヒザをしっかり曲げよう!」と意識すると恐らく90°くらい曲がっていると思います。(笑)

つまり、スピンサーブで下半身を積極的に使う意識の人は必要以上に使っている可能性も大いにあるので一度ビデオでフォームチェックして曲げ具合をしっかり確認しましょう!

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まとめ

今回はスピンサーブの威力を上乗せするためのヒザの曲げ伸ばしについてです。

要点は

✓膝のパワーを再現性良く使うのは難しい。上半身メインでスピンサーブの「型」を作る。
✓安定したら徐々に下半身のパワーを意識する。再現性が落ちない程度に。
✓膝の角度は110°以上深く曲げないように!

段階的にトレーニングすればスピンサーブの苦手意識は生まれないですし、効率良く上達できますよ。

事実私もスピンサーブには5年ほど苦しめられた時期がありましたので。(かなり回り道しました(笑))

是非ご参考下さい。それでは!

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