リターンは
一般プレーヤーにはあまり意識されていないですが、テニスにおいてはとても大切な技術です。
恐らく、大抵のプレーヤーはサーブが大切なのは判ってるはず。テニスの基本はサービスキープが基本ですからね。でも、リターンはないがしろにしがち。
錦織圭選手が世界のトップクラスに躍り出たのも、抜群のリターン力があったからこそと勝てたというのは、言うまでもありません。
では僕達のレベルではどうなのかというと、リターンの重要性はトッププロ同様に重要です。アマチュアプレーヤーならサーブがそもそも強くないですし、日本がオムニコートが主であることもリターンゲームは取りやすいのです。
日本でテニスはするなら、大切なのはサービスキープだけでなく、いかに全てのゲームを取るべきか。サーブ、リターンゲームどちらもまんべんなく取ることが大切です。
今回はリターン基本的な部分やコツについてお伝えします。参考になれば幸いです。
スポンサーリンク
Contents
まずはグリップの持ち方から学ぼう
リターンのグリップは主に三種類
✓トップスピンのフォアハンドので握り、左手はスロートに添える
フォアハンドで構えてバックハンドになったら左手を使ってグリップチェンジをします。片手バックにはおすすめの握り方。因みにトップリターナー錦織圭もこの握りです。フォアハンドで握る意味はなるべく弱いサーブはフォアに回り込んでアタックするためです。
✓右手はフォアハンド、左手は両手バックハンドの握り
ジョコビッチなどの両手バックハンドの使い手が使用するグリップ方法。両手バックハンドにとっては最短でグリップチェンジできるのでおすすめ。
✓コンチネンタルで握り方左手はスロート
主にスライスリターンを最初から使うと決めた時はこのグリップを使います。グリップチェンジが必要ないため、飛躍的にリターン成功率が上がるメリットがあります。
以上な三種類がオーソドックスなスタイルです。グリップの握りは何より自分がやりやすいグリップを使うのが一番ですのでいろいろ試して見ましょう。
リターンのポジション、フットワーク
まずはセオリーを理解
ここのセオリーはしっかり把握しておくべき点です。
まず、リターンで大切なのはスプリットステップ。これだけは絶対にやってください。
スプリットステップとは、相手がボールを打つ瞬間にわずかにジャンプし、筋肉の反発を使ってボールに届く範囲を広げるテクニックです。リターンの時は相手がサーブを打つ瞬間ですね。
もう一つ大切になるのが立ち位置。
リターンの位置は相手のサーブの威力にもよりけりですがファーストサーブならベースライン1~2m後ろくらい、セカンドなら少し詰めましょう。
ファーストとセカンドで立ち位置を変えるのは簡単な理由で、一般的にファーストよりセカンドの方が弱いですからね。
大切なのは左右の立ち位置。これを結構間違えている人は多いです。
まず、リターンの立ち位置は相手サーバーがスライスサーブ、スピンサーブを打ってくると想定したときの軌道をイメージし、その真ん中に立つことです。
従って相手がデュースサイドからワイドに立ってサーブを打とうとしているならば、フォアよりに構えなければなりません。センターに構えたらセンターよりです。
また、相手サーバーがスライス系しか打てないならフォアよりに構えるなど、サーバーの球種をしっかり見極めてポジショニングを微調整してください。
強く打つためのステップインも取り入れて見よう
慣れてきたら取り入れてほしいステップがあります。本来の立ち位置より気持ち後ろに構えて、スプリットステップを打つ前に二歩前進しましょう。
このステップをすることにより重心が前方向になるため、速いサーブに打ち負けなくなります。
因みにこのステップは錦織圭も取り入れてるステップ。是非、彼のテクニックを真似してみましょう!
ファーストサーブはブロック系のリターンを使おう
ブロックリターンについてはスライス系、フラット系の打ち方のコツをこちらに記載しましたので合わせてご参照下さい。
関連記事:ブロックリターンのコツ
基本的にリターンは相手のボールを確実に返すことがとても大切です。特にブロックリターンはインパクトがかなり大切なのでなるべく過激なスイングを避けましょう。
以下ポイントになります。
✓テイクバックの大きさをストロークよりかなり小さくする。
✓手首は固め気味で面を維持したまま平行に振る(線のスイングを意識して)
✓可能な限り前に踏み込めればさらにgood
恐らく、ブロックリターンをコンパクトにするのは感覚的にわかるはず。大切なのはプロネーションを抑えめ気味に打つこと。(スライス系のブロックリターンではそもそも使えないですが)
フラット系で打つときもストロークの時みたいに果敢にワイパースイングしてしまうとミスを連発しますので気を付けましょう!
少し面白い動画を見つけたのでご紹介します。ナダルのバックハンドリターン動画です。
Essential Tennis様提供動画
注目すべきなのはリターンを打った後。面の形を維持することを心がけてますね。
セカンドサーブはいろんな選択肢が使える
セカンドサーブは攻撃することのできる圧倒的なチャンスです。
選択肢としては
✓コート内に踏み込む攻撃なブロックリターンを打つ
✓ストロークと同じ要領でトップスピンを掛けて安全に返す
✓チップアンドチャージを使う
✓ロブリターンやドロップリターン(主にダブルス)etc…
とさまざまな返球方法があります。
各々自分の得意なパターンがあると良いと思いますが、一つ心掛けて欲しいのはセカンドサーブのリターンは単調にならずに色々なリターンを仕掛けたほうが良いです。
毎度のこと、速いタイミングでブロックリターンしていたら、エースが取り辛いし簡単に対応されてしまいます。セカンドサーブになった時に相手に何されるかわからないほうがよっぽど不安ですからね。大事なポイントはセカンドサーブでもスライスリターンで確実に返したり、あるいは勝負に行くために攻撃的リターンを使ったり、的を絞らせないようにしましょう。
ただ、自分の中で「いける!!」と思ったときは自分の感性を信じて打ち切ったほうが、自分の納得できるポイントに収まりますよ。(実際に良いイメージは現実化することが多いので)
シングルスとダブルスのリターンの違いを把握しておこう
最後に大切なことを言います。シングルスとダブルスでは全く有効なリターンが違うといういう認識を持ちましょう。
シングルスにおいては
ファーストはエース狙いが多いので確実にそして深く返せるスキルとセカンドをしっかり攻撃的に叩けるテクニックがある方がポイントを取りやすいです。
ダブルスは
相手のサーブをライジング気味捕らえ、かつクロス方向に沈めるスキルが必要になります。つまりダブルスはリターンが圧倒的に難しいということです。
両者の違いについて時に意識してほしいのは打球を打つタイミング。ダブルスは前衛がいますのでボールをしっかり待って打つのはポーチの恰好の餌食です。つまりライジング気味にサーブを処理するのがオススメです。対してシングルスは相手がサーブアンドボレーでない限り、深く返すことに徹すればOk。シングルス専門の方はダブルスのリターンにしばしば苦労してます。たまにはダブルスもやると攻撃的なリターンが身につきますよ!
スポンサーリンク
まとめ
今回はリターンの基本、コツについて書きました。
要点は
✓スプリットステップは絶対に行う
✓立ち位置はサーバーの立ち位置とサーブの威力、球種で微調整する
✓ファーストサーブはブロックリターンが有効
✓シングルスとダブルスは打球を打つタイミングを意識(ダブルスのほうが速い!)
以上になります。
しっかり練習してリターンゲームでプレッシャーを掛けられるプレーヤーに成長してください!
それでは!
スポンサーリンク