photo by Marianne Bevis
アンディマレーのサーブは
ビックフォーの中でも最も威力のあるサーブではないでしょうか。
フェデラーもコース取りとコントロール、緩急が非常に上手いのでエースやリターンミスをたくさん取れますが、単発の威力、スピード面についてはマレーに分がありそうですよね。
マレーはストローク、リターン、バックハンドスライス、そしてフットワークを兼ね備えたベースライナー寄りのオールラウンダーですが、その上にビックサーバーでもあります。
セカンドサーブは意外と速度が遅く、浅く跳ねてしまうこともあるため回り込まれて叩かれることもありますが、ファーストサーブに関しては文句無しの破壊力です。あれだけの長身でフットワーク、ストロークが強く、さらにはサーブでフリーポイントを取ることができる。マレーが強いのが頷けます。
マレーのサービスフォームを見てみると、確かにスピードや破壊力を高めるために適したフォームだなという印象を受けます。マレー身長は190センチ。ビックフォーの中では最も身長が高く、腕も長い。彼の上背を活かした高い打点から打ち下ろすようなサーブです。マレーのサーブはあのリーチだからこそ打てている部分が大きいと思いますが、一般プレーヤーにも真似できる部分はあるはず。
今回はマレーのサービスフォームについて書きたいと思います。大事なテクニックは盗んでしまいましょう!
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マレーのサービスフォーム動画
イメージしやすいように、マレーのスローモーション動画をご紹介します。
Essential Tennis様提供動画
確認してほしいポイントは
✓トスアップ時のスタンス、足の動き
✓トロフィポーズの肩、腕の角度
✓フィニッシュの左手の使い方
です。
スタンスは威力が出やすいステップインタイプ
マレーのサーブを見ると、トスアップではスタンスを大きく取り、トロフィポーズでは大きく前にステップインしてますね。
このタイプは主にサーブ&ボレーヤーに多いです。サーブの威力が出しやすく、ネットダッシュが
し易いフォーム。前後の体重移動をするのでスピン系がやや打ちにくいフォームとも言えます。
マレーはベースラインタイプであるのに関わらず、このようなサーブを打っているのか、真相は定かではないです。が、過去のデビューしたてのころは今よりもずっとサーブ&ボレーでネットに出る頻度が多かったような気がします。また、イギリステニスはサーブアンドボレーやスライスなどクラシカルなテニスを教える傾向があるので、その名残なのかもしれませんね。
トロフィーポーズがとにかくキレイでお手本通り
マレーのサーブで素晴らしいのはトロフィーポーズをきれいに取っている点。肘の位置が下がらず、見事なトロフィーポーズでサーブを打っています。
トロフィーポーズって肩が結構疲れるので肘を高い位置に上げるのって大変かと思いますが、マレーは長時間の試合終盤でも肘が全然落ちませんね。
このくらい高いと、マレーの身長、リーチ含めてかなり高いところからうち下ろせるはず。
スピン系サーバーは回転がかかり辛くなるデメリットかあるかもしれませんが、上背のある人はこのくらい高い方がより良いサーブを打てますよ。
サーブの威力が増す左手の跳ね上げ
マレーのフィニッシュを見てみると、スピードアップのために、左手を効果的に使っています。打ち終わりに左手が跳ね上げるように開放してますね。(練習なのであまり跳ね上げはないですが、試合で強いファーストを打つ時は特に顕著です)
この動作をすると自分の体重をボールに乗せ切ることができ、かつサーブの振り切りが増すメリットがあります。このような左手の使うタイプはかつての有名どころはロディック選手でしょうね。ディミトロフ、錦織もこのタイプでしょう。
逆にこの動作は控えめで、自然と左手を開放するタイプはジョコビッチ、フェデラーなど。
Essential Tennis様提供動画
左手の跳ね上げを行わないことにもメリットがあります。1つは体が開きづらくなりスピン系のサーブが打ちやすくなることと、もう1つはバランスを崩しにくいことですね。彼らはスピードより回転で勝負するタイプなので、スピン量を維持するために横向きを維持することが大切なのでしょうね。
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まとめ
今回はマレーのサーブについて解説しました。彼のサーブはスピードアップに欠かせないポイントが沢山隠れていましたね。
彼から学ぶスピードアップの秘訣は
✓大きなステップインで体重をしっかり乗せる
✓トロフィーポーズで肘の位置を高くする
✓左手の跳ね上げで思い切りよく打つ
になります。サーブはスピード以外にも回転、コース等も大切ですが、効率良くパワーを伝える点についてはマレーはお手本になるかと思います。
ビックサーバーになりたい人はぜひ彼のテクニックを真似してみましょう!
今日はこのへんで。それでは!
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