ナダルの鮮やかな復活劇。そして錦織圭の今後。

2017年全仏オープン決勝。V10が掛かるナダルに対してグランドスラム決勝負けなしのワウリンカ。

結果はナダル選手がワウリンカを6-2,6-3,6-1ストレートで圧倒し、前人未到のV10を達成しました。

こちらにyoutubeに公式サイト配信のハイライトがありました。
・ナダルvsワウリンカ 2017年全仏オープン決勝(youtubeリンク)

不調であった2015年にここまで活き活きとローランギャロスでプレーをするナダルを誰が予想したでしょうか。少なくとも僕は彼のプレースタイルを考慮すると、「今後活躍するのは厳しいのでは…」と感じていただけに2017年のナダルの強さは予想だにしませんでした。

なぜ彼がここまで活躍できるようになったのか、そして今後の錦織選手について考えてみました。

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最大の要因はフォアハンドの復調

全仏オープンでやはり際立っていたのがナダルのプレーを象徴するヘビースピンを掛けたフォアハンド。フォアハンドのキレ、精度が完全に戻ってきています。

2015年の不調の時期は明らかにフォアハンドにあり、回転力、そして深さがコントロールできない状況にありました。ナダル本人も『ボールを深く打てない。深さが無ければ高さは全く意味が無いんだ。』という発言をしていました。ほんの少しの精度がプロテニス界での勝敗をこんなにも分けてしまうのですね。

実際、あれだけフルスイングしたトップスピンをコントロールするためには、自分のフィーリングに確固たる自信が無いと打てないはず。2017年の彼は年初の全豪オープンで決勝に行くくらいですから、みるみるうちに自信をつけたのでしょう。

フォアハンドから来る自信からか、全てのショットのキレが良くなり、相乗効果で圧倒的な強さを発揮したと思われます。

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さらに危うくなる、錦織圭の立ち位置。しかし、彼のポテンシャルを信じたい。

錦織圭選手も全仏オープンではしっかりと結果を残していましたが、やはり若手からも猛追とジョコビッチを除くビック4の復調で状況はより厳しくなっているのが現実です。

しかし、僕は錦織選手が全てのプレーヤーの中で、乗っている時は誰にでも勝てると確信しています。

今大会もベルダスコとのファイナルセットや、マレーとのファーストセットはまさに世界No.1と言っても過言では無いプレーを見せてくれました。

現時点ではサーブのさらなる改良と最近起こるメンタル、調子のバラツキを修正する必要がある
と思いますが、ポテンシャルとテニスセンスはトップクラスでしょう。現にフェデラー選手を始めとする、様々なプレーヤーが錦織選手のプレーを気に入ってますから。

必ずグランドスラムを取ってくれるでしょうし、マスターズはもう時間の問題でしょう。

今回、マレー戦まで勝ち進んでくれた錦織選手と完全復活のナダル選手を暖かく見守りましょう。

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