私が指導者として教える立場であった時も、自分が上手くなりたいと思った時も常に大切にしていることがあります。
それは、技術を学ばせる(学ぶ)時は理論とイメージの両方の面からアプローチすることでした。
例えばフォアハンドをリラックスしてスイングすることを教えたい時は、まずラケットを立てて余計な力が入らないことを学ばせた後(重心がグリップの真上に来るからということも伝えます)に、自分でお手本を見せることで目に焼き付けさせ、そして真似して貰いました。
自分が上手くなりたい時はテニスの教科書を読み漁り、トッププロの動画を眺め続けることを徹底しました。
色々な指導方法を試してみましたがやはりこの指導方法が間違いなく一番成長してくれると感じました。
上手く言葉で説明するのも難しいですが、ここ数年で分かってきたこともあるので今回はこの理論×イメージの指導方法がなぜ良いのかについて書きたいと思います。
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アドバイス(理論)だけではダメな理由
まず理論だけを教える理由がなぜダメなのかを考えてみました。
一番の理由としては理論だけを教えても教わる側は上達を実感しないと納得できないからなのではないでしょうか。
要はこうやったらうまく打てるよとか安定するよ!って言われても教わる側はどうやってそれを実践すれば良いか分からないため、上手くできた!と実感するまでひたすら手探りで試行錯誤するしかないのです。
試行錯誤の結果、ある時ようやくスムーズな動きを取り戻し、突然上手くなる時が来ます。その時初めて理論を理解するのです。勿論試行錯誤することはとても大切なことなのですが、回り道が多い気がしませんが?
もっと最悪なのが、理屈を説明せずにラケットを立てて!とかフォロースルーは肩にする!とかとにかく押し付けの「言葉だけ」指導法です。(まともな指導者ならそんな方いらっしゃらないと思いますが)
理屈も無しに教えられ、教わった側は鵜吞みにする。試合ではおまじないのように「ラケットを立てる…ラケットを立てる…」と唱え、気づけばスイングもバラバラ。これでは上手くなるはずもありませんよね。
イメージだけの指導法がダメな理由
じゃあイメージのみで教えるという指導方法はどうでしょうか。(というか、そんな指導方法を実践している方はいないと思いますが…あくまで仮定の話です笑)
スポーツにおいて真似をする技術はとても大切であると思います。イメージから入る練習法はスイング全体の運動連鎖が損なわれることが少ないでしょう。(目で見て鏡を見ながら体で実践するから)
しかし、真似をしてみて打ってみたら実際上手くなったとしましょう。
ここでの問題は教わった側はなぜ自分が上手くなったかを理解できていないことです。
どのポイントが大切なのか理解していないから定着しない。定着するのはよっぽどの天才肌の感覚派プレーヤーでしょう。
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やはり理論×イメージ=最短上達法
な気がしてなりません。 右脳と左脳に働きかけるというイメージでしょうか。
周りのプレーヤーを見て感じるのはテニスプレーヤーは理論派が圧倒的に多いです。理論派は定着すると不動の技術になりますが、定着の過程に時間が掛かるのがデメリットです。理論派はイメージトレーニング、感覚派は運動理論を学べば鬼に金棒でしょう。
ただ、間違っても鵜呑み派にはならないでくださいね!これだけは約束です。
それでは!
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