テニスにおいてバックハンドストロークは
メインのショット(サーブやフォアハンド)を支えるサブのショットだと思います。
テニスおいて大事なショットはまずサーブ、そしてリターンです。これらのショットは最初に打つのでそれだけ打つ頻度が多いです。その次に来るのがスイングスピードを上げやすいフォアハンドでしょう。
ではバックハンドストロークはどうか、というと技術の中では主となるものではないですが、うまく打てればより高いレベルでプレーできるでしょう。特に難易度が高いバックハンドのストレート(ダウンザライン)は打てるとかなり重宝します。
今回はバックハンドストロークにおけるダウンザラインショットの有効性や使い方についてです。上手く打てる人は有効性の再確認にもなりますし、打てない人はこのショットの重要性を理解して沢山練習してもらえれば、と思います。
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ジョコビッチがフェデラーにラリー戦で勝てていた理由
実は男子プロテニスツアーにおいてもバックハンドの進化がラリー戦に大きな影響を受けています。
フェデラー、ジョコビッチの試合です。
ジョコビッチはフェデラーに対してベースラインのラリー戦で優位に進めることができます。対してフェデラーはSABR(セイバー)というリターンをハーフバウンドで返してネットに出る戦術などで、ラリー戦を避ける構図が彼らの試合の流れでした。
ジョコビッチが特に上手だったのが、バックハンドダウンザラインの切り返し。フェデラー得意の回り込フォアハンドの逆クロスをライジング、時にはハーフバウンドに近い状態で見事に切り返していました。
以前はジョコビッチほどの「次元」でバックハンドダウンザラインを打てた選手がいなかったのでしょう。ジョコビッチのバックハンドダウンザラインをおかけで、フェデラーの得意のフォアハンドを封殺してしまったのです。
これはあくまで男子プロテニスの余談ですが、アマチュアレベルでも実はバックハンドにダウンザラインを安定して打てるとかなり重宝します。
大抵のプレーヤーはバックのストレート方向の展開が甘い。それを逆手に取る。
つまり、プレーヤーの大半はバックハンドのストレートを上手く打てないので大抵のプレーヤーはストレート方面はケアしていないのです。
ここが重要です。相手の予測や、経験則から外れたプレーができればそれだけ相手は沢山ミスしてくれるということ。
「回り込みフォアは逆クロスに打っておけば攻撃はされないだろう」「多少甘くてもセカンドはバック側に打っておけばリターンエースは来ないだろう」あなたもこう思ったことはあるはず。この既存の概念を覆すショットがバックハンドストレートだと思います。
もちろん、苦手な人が多いバックハンド側ではとりあえずクロスに返すことも大事ですが、挑戦する意義はあると思いますよ。
バックハンドのダウンザラインのコツは?
ではこのバックハンドのダウンザライン。何かコツがあるのかというと両手、片手に限らずコツがあります。
それは
✓ラケットを体に巻き込まず、ストレート方面にラケットを「押し出す」意識で打つ。
深いことは考えずに打ちたい方向にラケットを持っていくだけ、変にワイパースイングを使わなければクロス方向には飛ばないはずです。
最初は恐らくほぼセンターショットのようなストレートになると思いますが、それでOKだと思います。錦織圭選手も毎回ラインスレスレで打っているわけじゃないですからね。最初はセンターよりに安全に打ち、徐々にストレート方面を狙っていけば安定したストレートショットが身につくはずですよ。
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まとめ
今回はバックハンドダウンザラインの重要性について書きました。
要点は
✓バックハンド自体はサブの技術。しかし上を目指すならば上達しておきたい。
✓大抵のプレーヤーはバックのダウンザラインを上手に打てない
✓あなたが上手く打てればそれだけ相手にとって脅威になる(予測できない)
✓ダウンザラインはラケットを巻き込まずに押し出す意識を大切にしよう。
以上です。
確かにとっつきにくい技術かもしれませんが、やはり習得できるとそれだけ恩恵は大きいはずですよ。上級者の仲間入りをしたいのならばバックハンドにもバリエーションを持たせることも心がけてくださいね。
今日はこのへんで。それでは!
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