ジョコvsキリオスから見えるジョコの調子と今後のツアー動向 

ジョコビッチVSキリオス、「ある意味で」見応えのある試合になりました。

これでこの二人の対戦成績はキリオスから見て2連勝。更に言うと、ジョコビッチはキリオスからセットすらも取っていないという状況です。

かの絶対王者、ジョコビッチには一体何があったのでしょうか。不調の真相はジョコビッチ本人しか、分からないでしょう。

今回の試合を見た感想、そして今後のツアーの展望について書きたいと思います。

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キリオス戦におけるジョコビッチの敗因

キリオスのサービスゲームについて

ジョコビッチVSキリオスのスタッツを見ると何点か気になっている点がありました。

1つはキリオスのファーストサーブの成功率、そしてポイント獲得率。これがなんと61%で86%と「ジョコビッチ相手にしては」かなり高い数値ではないかと思います。

ジョコビッチはサーブをなんとかコートに返す技術は一級品。セカンドを精度よく叩けるマレーとは別のトップリターナーです。その相手にこの数値を叩き出せるのは「異常」とも言えます。

ちなみにキリオスのセカンドサーブポイント獲得率はは52%ということでジョコは「ある程度」ポイントを取れていた模様。前回のアカプルコはなんと75%という意味不明な数字を叩き出しているので前回の敗戦から改善が見られまし.た。

ただ、試合を通じてブレークポイントも0ということでほぼ完璧なサービスゲームを展開したということ。これに関してはキリオスを褒めるしかないでしょう。

確かにキリオスのサーブはクイック系でかなり読みづらいのではないのでしょうか。ラオニッチ、ベルディヒあたりのサーブにはコンスタントに上手く対応できるので恐らくクイックサーブであったこともリターンでポイントを取れなかった原因かもしれません。

ジョコビッチのほうが問題があったような…

ただジョコビッチの出来も相当悪かったように思えます。

まず、ストロークの浅さ。

いつもならベースラインギリギリに入り続けるジョコビッチのストロークがサービスライン付近に落ちることもしばしばありました。それでいてミスも多く、キリオスに対してラリー線で優位性は示せなかったように思えます。

あともう一つはボレーのスキル。

これは前から言われていますが、トッププロの中ではボレースキルが少し劣っているように思えます。一発だけの決めのボレーはきっちり決まるのですが、ローボレー系になると取れるポイントを取りこぼすこともあるようです。

ATP world tour 公式動画

動画はキリオスのホットショット。根本はジョコビッチのボレー決定力に問題があるのでは?と感じます。

これは今までボレーに頼らないスタイルだったのでしょうがないかもしれませんが、今後はボレーも必要になるのかもしれませんね。

やはり、ジョコビッチが欠如しているのはメンタルでは?

ただ、いくらなんでも今まで絶対的な王者であったジョコビッチがこのスピードで劣化するのは恐らく体力の問題ではないでしょう。

1番はメンタル面。やはり生涯グランドスラムを達成し、ツアーに対する情熱を失ってるかもしれません。実際、ジョコビッチが次に目指すべきレベルが僕には簡単には思い浮かびませんし…

ツアーは毎週移動のホテル暮らし。移動も沢山あるしオフも少ない。この生活を10年以上続ければ、嫌気が指すのも充分に分かります。

今現在、ツアーのトップレベルの差はあるようでないものなので、かつてのディミトロフのようにメンタルが落ちて勝てなくなるのは頷けます。

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絶対的なエースかツアーに存在しない今、誰が頭1つ抜けるか

男子ツアープロを見てみると今現在は完全に群雄割拠の時代になりつつあります。

世界ランクナンバーワンのマレー選手は残念な事に今回は初戦敗退。ジョコは不調。フェデラーナダルは復調したとは言え、流石にかつての絶対的な強さになるわけではないのでは?と思います。(フェデラーにはなって欲しいですが笑)

と、言うことは錦織選手がトップに躍り出る最大のチャンス。ただ、肝心の錦織の調子に関してもディミトロフ、ドルゴポロフ、ベルッチとランクが下のプレーヤーに負けてしまい、なんとももどかしい気がしますが…

まぁ錦織君は絶対に応援するとして、個人的にはティエム選手に是が非でも頑張って頂きたいと思います。(僕は圧倒的にティエム押しです笑)

今日はこのへんで。それでは!

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