フェデラーインディアンウェルズ優勝! バックハンドの進化について

インディアンウェルズ、ロジャー・フェデラー選手が見事優勝しましたね。

昔から誰もが彼のプレーをたくさん見ているはずですが、2016年の辛い怪我の時期を乗り越え、2017年には元気な姿を見せてくれて誰もが喜んでいるのではないでしょうか。(当然僕も嬉しいです)印象的だったのが、ワウリンカのスピーチ。ワウリンカのスピーチを聞くと彼の涙は試合に負けたのではなく、フェデラーの1ファンとして復帰してきたことに喜びを感じたのでしょう。

今回、全豪オープンとインディアンウェルズでフェデラーは、ただ復帰するだけではなく、更なる進化を遂げてツアーに帰ってきたこと証明した気がします。

特に最近で、冴え渡っているのが片手バックハンド。もともとフェデラーはスピン、スライス、フラットを全て使いこなすことができますが唯一の弱点とも言われたバックハンド(他が完璧すぎるだけですが)しかし、最近のフェデラーは誰よりも攻撃的な片手バックハンドを打っているような気がします。

今回は彼のバックハンドの進化についてつらつらと書きたいと思います。

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Contents

フェデラーのバックハンドを成長させたナダルの存在

フェデラーはナダルのトップスピンに長年苦しんでした

フェデラーのテニスを恐ろしく強いレベルまで達した要因として、間違いなく言えるのがナダルとの対戦でしょう。

ナダルが彗星の如く表れたのは今となっては随分昔でしたが、デビュー当初から一貫してフェデラーのバックハンドをヘビースピンで執拗に攻めていました。独壇場だったフェデラーに対してナダルのみがラリー戦で優位であった状況を今でも忘れられません。それほどまでにナダルのトップスピンは「異次元」に感じました。フェデラーはバックサイドのラリー戦でしばしば主導権を握られ、ナダルに対して大きく負け越しました。

ナダルとの数々の名勝負を見ているとフェデラーはナダルに対してのバックハンドは沢山の試行錯誤をしているのが分かります。

デビュー当初はナダルのトップスピンに対してバックハンドスライスで対応してました。コーナーに丁寧に打ち分けることで安定感とミスを誘う狙いがありました。

ところがナダルにこの戦法は通用せず。ナダルはスライスボールをトップスピンで返す処理が誰よりも上手かったのです。ナダルのバックに流したスライスもことごとく回り込まれ、有利には展開できなかったのです。

次に行ったのがスライス以外にも、打てるときは強いトップスピン、フラットを打つこと。球種、球威で勝負するようになりました。ただ、これについてもスキあらば回り込んで強烈なフォアをお見舞いされていました。

ようやく、解決の糸口を見つけたフェデラー

本格的に復帰した公式の試合は全豪オープン。復帰明けにも関わらず、明らかにフェデラーのバックハンドが進化しているのが見て取れました。依然と比べてトップスピンを打つ回数が明らかに減り、前に踏み込んでミスを恐れずフラットドライブで叩く戦法を変わっていました。

そして全豪オープンの最終戦。ナダルに対しても果敢にライジング気味にフラットドライブで打ち抜きました。これが実はナダルに対して効果てきめん。

ナダルのようなトップスピンには必ず膝の曲げ伸ばしが必要なので打つ前に必ず一呼吸の「タメ」が入ります。このタメを作る時間を奪うことでナダルはヘビートップスピンを打てなくなってしまったのです。

全豪はファイナルセットで先にリードされながらの辛勝でしたが、インディアンウェルズでは快勝。完全にナダルに対してラリー戦で優位性を示しました。

動画はインディアンウェルズのホットショット。フェデラーのバックハンドがさえわたってますね。

ATP world tour 公式動画

しかしこのライジングフラットで打ち抜く技術は言葉言うのは簡単ですが、一般プレーヤーが真似したらミスを量産するはず。このプレーを安定してできるのはフェデラーのゴットハンドだからこそなのでしょう。

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バーゼルでは2019年まで出場を明言。まだまだフェデラーは見れる!

フェデラーは現在35歳とベテラン以上の領域にありますが、ありがたいことにフェデラーはなんと38歳にあたる2019年までスイスのバーゼル大会に出場して頂けるそう。

これは本当にうれしい限り。フェデラーの元気な姿がまだまだ見れそうですね。

あと、欲を言えば東京オリンピックに出て頂きたいですが…(笑)まずは怪我なく今シーズンを終わって欲しいなと思います。

今後もフェデラー選手の活躍を暖かく見守りましょう!

今日はこのへんで。それでは!

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