ティエム、リオオープン優勝しましたね。ティエムにとってはクレー6つめの優勝。トータル8つめのタイトル。ティエム選手はクレーは本当に強いですね。
彼のプレーは以前から前からかなり見ていますが、本当にパワフルで見逃せない選手です。2015年あたりからクレーコートで頭角を見せ始め、昨年にはツアーファイナルも出場している成長株ですね。
今回は彼のプレースタイルや持っている技術、メンタリティについてつらつら書いてみました。
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ティエム選手紹介
出生:オーストリア・ウィーナー・ノイシュタット
年齢:23
身長:185cm
体重:81kg
ツアーのベテラン化が進む中まだまだ若い!オーストリアっていうのは少し珍しいですね。今までオーストリアで強いプレーヤーっていたかなぁ。
ツアーとしては比較的平均的な体格ですね。というか、バランスが取れた非常に理想的な体格をしています。身長は特別高くないけれど、強烈なキックサーブを打てるフィジカルを持ち、フットワークも平均以上。最近男子のレベル上がりすぎですね、、
ストロークとキックサーブが武器
そして彼の強みはなんと言ってもトップスピンの効いたストローク力です。
ストロークはしっかりタメを作って打つタイプ。タメの長さはワウリンカ選手に通ずるものがありますが、ワウリンカはどちらかというとスピードを重視しているのに対し、彼は回転力を重視しているので特にクレーでは威力を発揮します。
動画がありましたのでご紹介します。
TennisUnleashed – Unleash Your Game様提供動画
この時はプレステージ?使ってますけど今はBABOLATのピュアストライクですね。(ストリングスパターン等は不明)
フォアハンドは
✓大きめのサキュラースイング
✓グリップ厚めのダブルベント気味
✓フィニッシュは肩でフィニッシュ
ですね。大きいテイクバックですが、しっかり空間を作ることを意識しているため、ヒッティングポイントを広く取っています。また肩口でフィニッシュする意識が高いのも特徴。ボールを厚く打とうとする意識でしょう。
バックハンドは
✓セミウエスタンの少し厚めのグリップ
✓腕を伸ばし気味で腕全体で打つタイプ
✓フィニッシュでは胸をしっかり張って威力を高める
どことなくトミーハースのバックハンドに似ているのは気のせいでしょうか。(面の残し方とか)あと彼の片手バックのダウンザラインが非常に上手い。これはかなり武器になっているようです。
彼の片手バックのダウンザラインのすごいとこはフラット系のラットショット気味に打てるという点。わざと打点を遅らせる必要があるのですか簡単にやってのけるからやっぱトッププロすごいなってなりますね(汗)
サーブは確率と威力を重視したキックサーブを安定して200近く出すことができます。かの錦織選手も「身長の割にはサーブが良い」と言わしめましたからね。
ちなみに彼のポイントの得意パターンは
アドサイドにスピンサーブを入れて帰ってきたボールをフォアハンドで強打する
パターン。シンプルながら彼の強烈なキックサーブを持ってすればそのレベルも一段階上がります。
関連記事:アドサイドで効果的な鉄板パターンとは
クレーコーターと思いきや、全てのサーフェースで勝てる
そう、最初はクレーばっか勝っていてタメて打つタイプなのでハード、グラス向きではないかなって思っていましたが
実際、得意のクレーだけでなくハードコートとグラスでの優勝があるため全てのサーフェースで勝てるポテンシャルを見せつけています。
なんでかというと、ちゃんとハードではライジング系のボールを使ったり、グラスならスライスを使ってたり、戦術に融通が効くから。アルマグロみたいにゴリゴリ系かと思いきや、戦術面もそれなりに対応できるみたいですね。
ハードでの上位進出を期待
クレーコートでの強さはもう世知らしめた気がするのでハードコートで上位進出してくれたら…と思います。
オフェンス力は充分な気がするので攻められた時(特にバックハンドか?)のリカバリーがビック4、錦織クラスになればと思います。というかその時には多分誰も勝てなくなってくるのであと3年後ぐらいに本格化を期待ですかね!
ちなみに個人的にはかなり好きな選手です。最大の理由はプレースタイルはゴリゴリなのにプレー中どことなく人の良さが出ちゃっているところ。まだ23歳だしあどけなさが残っているんですかね(笑)
みなさんもぜひ応援してあげて下さいね。
今日はこのへんで。それでは!!
追記
彼のシューズも調べてみましたが、ADIDASのバリケード2017でした。
リオの時に来ていたオレンジのテニスウェアは残念ながら日本では販売されていないみたい。残念!!
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