いやーすごい試合になってしまいました。2017年マイアミマスターズ準決勝。
それぞれのカードはナダルvsフォニーニとフェデラーvsキリオス。特に注目カードはフェデラーvsキリオス。キリオスは今年に入ってなんとジョコビッチの二回も倒しているという調子の良さ。フェデラーもさぞかし勝つのに苦労する試合になるでしょう。
最近、フェデラーが元気いっぱいすぎてうれしい限りなのですが、対するキリオスもかなりアツイプレーヤーになってきました。両者の敬意を表して記事にしたいと思います。(笑)
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H2Hと動画ハイライト
まずフェデラーとキリオスの対戦成績について。
両者はムチュアマドリッドオープン(マスターズ1000、インドア、クレー)で一回だけ対戦してるみたいですね。(直前のIWはキリオスは食中毒で棄権)時代は2015年までさかのぼります。キリオスから見て6-7(2)、7-6(5)、7-6(12)。なんと全てタイブレークという熱すぎる試合。あのタイブレーク最強のフェデラー先生に競り勝ってますね。才能は恐ろしや…
準決勝のハイライトはATPサイトの公式動画がありました。
Tennis TV(atp公式)提供動画
スコアについてはフェデラーから見て7-6(9)、6-7(9)、7-6(5)。これもまたアツすぎる(笑)。両者サーブのスタッツが良く全てのセットでタイブレーク突入。両者のサービスゲームの質の高さが見えた試合になりました。
両者のスタッツを見比べてみた
ではこの試合における両者のスタッツを見てみましょう。ATP公式ツアーのデータから重要な項目のみを抜粋してみました。
まず、最もすごいと思ったのがフェデラーの2ndサーブのポイント奪取率。2ndサーブが目指すべきポイント奪取率はまず50%だといわれている中、フェデラーは60%に届く勢いでポイントを奪取しています。
一方キリオスもフェデラーに対して53%とかなり善戦している模様。1stサーブのポイント奪取率が高いのは必須科目ですが、2ndですらこの確率でポイントが取れればタイグレークになるのが頷けます。
次にブレークポイントセーブ率において。これはキリオスが素晴らしい数値。トータルポイントから見てもフェデラー優位で実際ブレークポイント遭遇率もフェデラーの方が上。そんな中、キリオスは高い数値でブレークポイントをセーブしています。
キリオスの強さはブレークポイント、マッチポイントでも強気のサーブ、ショットセレクションを打てる点。追い詰められた時に良いプレーをするのは強者の証です。
トータルポイントから見ると僅かにフェデラー優位という試合の中、要所要所でキリオスがワンチャンスを生かしてゲームを取る。粘るキリオスに大ベテランのフェデラーが振り切る形で勝利を得ました。
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フェデラー全盛期の再来か?
以前の記事においては「男子プロテニスツアーは群雄割拠の時代」と思っていたのですが
関連記事:ジョコvsキリオスから見えるジョコの調子と今後のツアー動向
どうやらフェデラーが本格的に存在感を示してきた模様。実際キリオス相手の試合、スタッツは全盛期のような素晴らしい試合内容でした。
ノバク、アンディはケガでマイアミをスキップ。唯一の対抗馬はナダルで今大会も決勝まで上がってきましたが、最近では連勝中。彼の進化したバックハンドを駆使すれば気温が高いマイアミのハードコートで優位に働くはず。
関連記事:フェデラーインディアンウェルズ優勝! バックハンドの進化について
決勝のフェデラーvsナダル。楽しみになってきましたね。
今日はこのへんで。それでは!
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