ニック・キリオスのプレースタイル

photo by Marianne Bevis

オーストラリアのキャンベラ出身のプロテニスプレーヤー(22歳、2017年10月時点)。身長は193センチ、体重は94kgと大柄で高速サーブと強力なフォアハンドを持った選手。2014年のウィンブルドンでラファエル・ナダルに劇的な勝利を上げたのが記憶に新しい選手。その他には2017年BNPパリバ・オープンでマスターズ準優勝の実績を持つ。

ワウリンカとの試合中にワウリンカのガールフレンドと同じオーストラリアのコキナキス選手の浮気をつぶやいてしまい、大問題にも発展した。そのせいで「悪童」のイメージがあるが、意外とテニスコートでは笑顔を見せることも多く、憎めないプレーヤー。

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プレースタイル

バスケットボール選手のような体格から(現に本人はバスケがとても好きらしいです(笑))打ち下ろすサーブと強力なフォアハンドで畳み掛ける攻撃的なベースライナー。

大味な選手かと思えば、実はタッチセンスが素晴らしく小技も上手いのが特徴。フットワークも非常に軽やかで技術的な欠陥は少ないが、コート上ではかなり神経質でありその点がやや難点な選手。

ストローク

フォアハンドは非常にスイングスピードが速く、ぐりぐりのトップスピンも、目も冴えるようなどフラットのパッシングショットも打てる。

ベースラインでもたびたびフォアハンドに回りこんでしっかり打ち込んでくることが多く、かなり得意にしている。

一方フォアハンドに比べてバックハンドはやや棒立ちの印象が強く、フラット系の球種しかない。ただ、意外とダウンザラインへのコントロールが良い(ここらへんがタッチセンスの差なのでしょう…)のでそこまで大きな弱点とは言えない。

またドロップショットの頻度もかなり多く精度も高い。ぶっきらぼうなテニスに見えるがやはり見た目とは裏腹にかなりテクニックがあるプレーヤーなのだろう。

ネットプレー

試合ではサーブとフォアハンドの威力がかなり強いため、ネットプレーになる前にポイントが終わることが多い。

ネットに出るときも比較的その前のショットで相手の体制を充分に崩していることが多いため、そつなくネットプレーをしていることが多い。

サーブ、リターン

キリオスが素晴らしいのがサーブ。サーブに関しては本当に非の打ちどころが無い。

スピードはファーストでは軽く210kmを超えるサーブ打つことができ、セカンドもスピードと精度を両立したサーブを打つ事ができる。スピンサーブの威力も高く、それがサービスゲームは上手く緩急になっている。

キリオスはサーブのクオリティの高さとそのあとのフォアハンドの威力がある為、サービスゲームを安定して取ることができる。

リターンに関して意外とバリエーションを多く持っている。後ろに下がって強烈なトップスピンでリターンしたり、ブロックリターンでネットダッシュしたり、フォアハンドで強烈な170kmのリターンをたまに打ったりする。

ただリターンに関しては全くやる気のない時もあるため、もう少し全ポイントで粘り強くプレー出来れば良いかもしれない。

弱点

キリオス選手ははっきり言って技術とフィジカル面ではトップ10ないしはトップ5に入るポテンシャルを十分に持っているプレーヤーだが、やはりメンタル面の波が激しすぎるのが弱点。

試合では少しでも気になることがあると「ボヤキ」や「苛立ち」を見せてしまったり、観客と喧嘩したりとまだまだコート上でのメンタルコントロールができていないのが難点。

ただ、やはり本気で集中させてしまうと怖いところがあるので今後、年を取ってある程度メンタルが落ちついてくるとより手ごわい選手に化ける可能性は充分にありそう。

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プレーの見どころ

ニック・キリオス選手は派手なサーブ、フォアハンドと随所で見せるユニークなプレーで観客を沸かすことができるプレーヤー。

キリオスの試合を見るときは

✓ここぞとばかりに入ってくるファーストサーブ
✓ベースラインでの強烈なフォアハンド
✓時折見せるまた抜きショット等の技ありプレー

に着目してプレーを観戦しよう!

 

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