トップスピンは
現代テニスにおいて、とても大切なテクニックです。
ラケットが進化し、いまや片手バックハンドでもグリグリのトップスピンを打てる時代。フラットドライブ系プレーヤーもトップスピンロブ、アングルショットを効果的に使えるようになるためにも、ヘビースピンはしっかり掛けていきたいものです。
特にストロークにおいてはフォアハンドで強いトップスピンを掛けられるかどうかはかなり重要です。
なぜなら、フォアハンドはスイングスピードを上げやすい分、バックハンドよりも強烈なトップスピンを掛けることができるからです。試合で主導権を握るためにも相手をコートの外に追いやる強いトップスピンショットはぜひ身につけておきたいものですね。
トップスピンを強くかけるためには当然、素早いスイングスピードが必要とされます。スイングが遅いと中途半端なトップスピンしか掛からないですし、たとえ掛けられたとしても回転「だけ」が掛かったスイングになってしまします。スイングスピードを高めるためには程よい脱力感で腕にしなりを作り、ラケットを重みを生かしたスイングが重要です。
関連記事:フォアハンドストローク 脱力スイングのコツ
関連記事2:ストロークで「脱力して打つ」のはなぜなの?
ただ、これらの基本的なスイングスピードを上げる術を養った上でより強いトップスピンを掛ける為には腕の動きが重要になってきます。
以前はトップスピンの基本的に掛け方について書きました。
今回はトップスピンを掛ける為に重要な3つの腕の動きについてです。腕の動きに特化して、記事を書きますので是非ご参考して頂ければと思います。
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プロネーション(ワイパースイング)は絶対に大事!
まず、一番大切になってくるのがプロネーションという手首の動き。テニスをやっている方なら一回は聞いたことがあるでしょう。この動きは手首が動いているように見えますが、実際には前腕を内側へ捻る動きのことです。
プロネーションが分からない人はラケットをフォアハンドグリップで握って「バイバイの動き」をしてみましょう。ラケットがワイパーのように動きましたか?この動きはフォアハンドではワイパースイングとも呼ばれます。
この動きをすると、ラケットが素早く上に抜けていくと思います。この動きの最中にボールを捕らえ、ボールを強くこすりあげるのがポイント。
この動きでボールを捕らえる為にはまずはショートラリーがオススメ。わざと薄い当たりでボールを捕らえて、ボールをこすりあげる感覚を養いましょう。
関連記事:テニス ショートラリーの大切さ、コツ
回転量の確保とボールのフカしはエルボーアップをする
ワイパースイングをする時、気にしてほしいのが当たりの厚さ。恐らく覚えたてのころはワイパースイングを強調しすぎて、当たりが薄くなりすぎることが多くなると思います。
その時、当たりの厚さ、回転量、更にアウトミスを防ぐために重要なのがエルボーアップという腕の動き、その名の通り、ワイパースイングするときにすぐに腰の位置にラケットをフィニッシュせず、肘をしっかり前に出してフォロースルーを行いましょう。こうすることで当たりの厚い、本当に強いトップスピンボールが打てるはずです。
この動きが顕著に分かるプレーヤーがいます。ジョコビッチ選手ですね。良い動画がありましたのでご紹介します。
slow motion tennis様提供動画
ジョコビッチ選手はかなり厚いグリップですが、フルウエスタンの欠点である当たりの薄さをエルボーアップを意識した当たりの厚いスイングでしっかり補っているのが特徴です。まさに良いとこ取りのフォアハンドですね。
ヘビースピンを掛けたい時はリバーススイングを使う
基本的に、フォロースルーは肩にフィニッシュするのが普通ですがムーンボール等のショットを使いたいときは真上に振り上げるリバースフォアハンドを使いましょう。
リバーススイングする時の注意点は、スイングの時に腕を意識するというよりかはシンプルに体で生み出したスイングパワーを使い、自然に頭の上に振り抜くのがポイント。腕で振り上げてしまうと手打ちになって故障の原因になってしまいますからね。
リバースフォアハンドが得意な選手はナダル選手等。シャラポワ選手なども得意ですが、逆にシャラポワは当たりが薄くなってしまい、セリーナにしばしば打ち込まれてしまいました。リバーススイングは確かに回転が掛けやすいのですが、当たりが薄くなる傾向にあるのでほどほどが一番です。
関連記事:フォアのリバーススイングは使い過ぎに注意
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まとめ
今回はトップスピンをより強くかける腕の動きについて書きました。
ポイントは3つあり
✓プロネーション(ワイパースイング)
✓エルボーアップ
✓リバーススイング(使い過ぎに注意!)
になります。
最後に、トップスピンはスイングも大切ですが、結構ラケットやガットの影響も受けやすいことも頭に入れておきましょう。例えば、いくらスイングが出来てても飛びすぎるラケット、ストリングを使っていたら打てるものも打てなくなってしまいますからね。
回転を掛けたいなら「回転が掛かりやすいラケットセッティング」するのが手っ取り早いかもしれません。例えば、簡単に変えられるガットならポリ系ガット、定番はRPM ブラスト(Babolat) やアルパワーラフ(Luxilon)あたりでしょうか。
ラケットセッティングについてもいろいろ模索するのも大切だと思いますよ!
今日はこのへんで。それでは!
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