photo by Marianne Bevis
フランスのプロテニスプレーヤー、リチャードガスケ選手がATPツアーで通算500勝を達成したそうです。す、すごいですね~。
ガスケの500勝達成についてはテニス365でもニュースになっていましたが、実は僕がその500勝について気づいたのはガスケのInstagramを見たときでした。
最初これを見たとき、500winsが「グレード500のツアーを優勝したのか?そうかそうか~ん、でも今そもそもマスターズシリーズだったよな?え?…」と勘違いしてしまいました。笑 ようやく500勝だと気づいたのは15分くらい後のことでした。
ガスケは僕が片手バックハンドということもあり、かなり好きなプレーヤーです。今回は彼のことについて書きたいと思います。
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Contents
ガスケのテニス人生
輝かしいジュニア世代
ガスケはどうやら幼少期から注目されていた、神童ないしは天才と呼ばれたプレーヤーでした(Instagramの画像のトロフィーの数)。
テニスを始めたのは4歳で両親はどちらもテニスコーチとのこと。9歳の時にフランスのテニス雑誌の表紙を飾ったというのは有名な話ですね。
ジュニア時代はしっかりと結果を出して2002年の全仏ジュニア、全米ジュニアをきっちり優勝し、その年にはプロデビューして年末は199位。ちなみにジュニアの年齢制限は18歳で彼はこの時点は15歳。この時点でガスケはあり得ないくらい天才ということが分かります。
最初の功績は2004年の全仏ミックスダブルス優勝!
その後もチャレンジャーを中心に回り、100以前後をキープ。初めての大きな成績は地元フランスの全仏オープン、ミックスダブルス優勝でしょう。
実は僕も彼を知り始めたのはこの功績が最初です。「なんか地元のフランス選手ペアが優勝した?しかも18歳!」ということとても驚いたのを覚えています。
モンテカルロマスターズでフェデラー撃破!
僕が彼のシングルスを見たのはこれが初めて。その時のガスケのプレーを見て感じたのは
「なんかめちゃくちゃ後ろに下がってトップスピンかけてる」
「バックハンドがやたら上手い」
「ショットチョイスが不思議」
と言った印象。かなり面白いんだけどなんかつかみどころが無いような…力強さよりも器用さが目立つ選手でした。最後マッチポイントではフェデラーがガスケのバックハンドにアプローチを打ったのを鮮やかなダウンザラインでパスしていました。
2007年でウィンブルドン準決勝進出!!でも…
photo by Kate
この時は彼が最も輝いた時期かもしれません。前年では250シリーズ3勝といよいよ本格化。そしてついに2007年ウィンブルドンでベスト4という大きな功績を上げます(フェデラーに)。その時の準々決勝はロディック相手にストレートダウンザラインを連発してロディックはお手上げ状態でしたね。
その時は初のトップ10を突破し、彼の最高ランクである世界7位に躍り出ます。
しかし彼が悪い意味でテニス界を驚かせたのは2009年のドーピング違反。なんと抜き打ち検査でコカインの陽性反応が出てしまい、一時的に出場停止処分に。
結局のところ、コカインは二次摂取である可能性が極めて高かったことから身の潔白が証明され、なんとか復帰を果たしました。しかし、せっかくの上り調子での出場処分はやはり不運だったといえます。
その後はコンスタントに戦績を残し、ツアーでは定番プレーヤーに
その後はシングルスでは彼の才能からしたら目まぐるしい戦績というのは残せていないものの、コンスタントに250シリーズを優勝しており2018年時点ではツアータイトルは14勝しています。
彼がツアーで500勝できた大きな理由としては
✓ディフェンス力が非常に高く、取りこぼしが少ない選手
だからでしょう。とにかく格下に負ける回数が少ないプレーヤーです。アグレッシブさで攻めてたる選手というよりかはプレースメントで勝負するタイプなので、格下には勝ててもビッグ4にはかなり分が悪いようですね。
とは言っても年々ガスケのプレーは攻撃的になっているし、32歳と体の故障が心配になってくるお年頃ですが、なんとか東京オリンピックまで踏みとどまって欲しいですね。頑張れリシャ!
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