【ルキシロン(Luxilon) オリジナル】レビューとインプレ

今回は人気ガットメーカー、ルキシロンが提供する歴史のあるガット、オリジナルのレビューをしたいと思います。

全仏オープンで優勝したグスタボ・クエルテンが使用したガットとしてたちまち人気ガットメーカーになったルキシロン。あの時は確か、「長時間の試合であったのに関わらずラケットを一度も変えなかった、あのガットメーカーはなんだ!」ということでルキシロンがたちまち有名になりましたよね。

ルキシロンと言えば最も人気のあるガットは柔らかさと反発力を兼ね備えたアルパワーでしょう。フェデラーやジョコビッチ等トップ選手の大半がこのガットのフィーリングや性能を好んで使用しているガットです。

関連記事:【ルキシロン アルパワー(LUXILON ALU POWER)】 レビューとインプレ

ただこのルキシロンというストリングメーカーはそれ以外にも数々の進化したポリエステルストリングを出しているメーカーです。例えば錦織圭選手が使用している”第四世代”と呼ばれる4G等もポリエステルとは思えないテンション維持性能を持ったガットです。

関連記事:【ルキシロン 4G】レビューとインプレ

が、ルキシロンにはそれ以外にもロングセラー商品を持っています。アルパワーよりも少し前に発売されていたロングセラー「オリジナル」というガット。これがまさにあのクエルテンが全仏オープンに使用したガットです。

今回はこの歴史あるガットのレビューをしたいと思います。

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Contents

特徴

『説明』:グスタボクエルテンをはじめスペインのクレーコーターのフェレーロ、アルマグロ等が愛したストローカー向けポリエステルガット。
『カラー』:ナチュラル
『材質』 :ポリ・エーテル・エーテル+フローロ・カーボン
『形 状』 : ノーマル
『ゲージ 』:1.30

良い点

  • 柔らかくかつ反発力が控えめ。コントロールが楽々
  • 耐久性も結構高く、長い間ストリングを使用できる

悪い点

  • ガット切れないが、テンション維持はそこまで無い
  • ガットによるアシストが欲しい人は物足りないかも

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総評

うん、このガットは簡単に言うと優等生みたいなガットという印象を持ちました。つまり、どのようなプレーヤーが使用しても比較的、良いフィーリングでショットを打てるということ。一般的なプレーヤーは柔らかく、コントロール性能の良いガットを好むのでポリにある程度慣れている人ならば問題無く、そして心地よく使えると思います。

ショット別だと、やはりストローク関連がかなり良い感じ。包み込む感覚はコントロール性がかなり向上しますし、ググっとスピンもしっかりかかる。ピンポイントで狙いたいところにボールが届くイメージです。逆にボレーやサーブ等は反発力が抑えめなのでスピードのアシストがあるわけではないので、シングルスプレーヤー向きのガットかなと思います。

このガットについて、問題があるとすればテンション維持、というかフィーリングの落差はアルパワーほどではないでしょうがやや変わる印象でした。とは言ってもポリエステルストリング全般にガットのテンション維持の問題は言えることなので(第四世代を除く)許容範囲でしょうね。

例えばこのガットをベースと考えるならば反発力を抑えめで更に柔らかさを求めるならTCS、アシストが欲しいならアルパワーRPMブラスト等にチェンジしていけば良いのかな、と思います。

関連記事:【ポリファイバー TCS】レビューとインプレ
関連記事:【Babolat(バボラ) RPMブラスト】 レビューとインプレ

ロングセラーとだけあって「柔らかいポリエステルガット」のスタンダードと考えて問題なさそうです。

是非どうぞ!

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