photo by Marianne Bevis
フェデラーのフォアハンドは
ツアーでもひときわ異彩を放つ、芸術的なフォアハンドですよね。
フォアハンドのテイクバックの動きも滑かで、スイングもかなりスムーズ。効率よく加速させたラケットは見た目以上のトップスピンを生み出します。
ところで、フェデラーのフォアハンドの特徴として、体にラケットを巻き込んでフィニッシュする癖がありますよね。
この動き、初心者からみると「え、フェデラーってなんか手打ちじゃない??」って思う方も多いようです。
大抵の方はお分かりかと思いますが、結論から言うと彼が全てのボールを手打ちで打っていたならば、ツアーでは瞬く間に故障してしまうでしょう。確かに追い込まれた場面等、特殊な状況では腕力をメインに打つ場面はあるのですが、大半のボールは、体幹を使ってボールを打っています。
フェデラーは誰もが憧れるスイング。だからこそ初心者は変に真似して故障しないように気をつけてほしいところ。
今回は「フェデラーのようなストロークを打ちたい!真似したい!」という方にも気を付けて欲しいポイントを書きます。ストロークにおいても重要な事を書きますので是非ご参考下さい!
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懐にしまうフォロースルーばかり意識すると手打ちになる
フェデラーのカッコ良いフォアハンドはフォロースルーが特徴的。基本は体に巻き付けるようにフィニッシュすることが多いようです。
しかし、この真似は意外と危険。初心者が真似すると打った後にすぐにラケットを畳み込むようにスイングしてしまいます。
実際、フェデラーは短い球をすくい上げる時はそのようなスイングで打ちますが、ニュートラルの場合はしっかり前に押し出すようにスイングしています。
動画を見たほうがイメージしやすいと思いますので、こちらの動画を紹介します。
essential tennis様提供動画
恐らく練習のアップと思われる動画で、腰の高さのなんの変哲の無いボールを打っています。
注目してほしいのがフォロースルーの右肩。1つ、体幹スイングを証明するポイントは右肩が出てくるか出ないかです。いわゆる初心者の手打ちプレーヤーはこの右肩越しのフィニッシュがない方が多いですね。
右肩が出ないと推進力が足りずに回転ばかりが掛かる薄い当たりになります。いわゆる軽いボールになってしまいます。しっかりとショルダーローテションを行うことを忘れないでくださいね。
関連記事:ストロークで重いボールを打つコツ、ヒント
フェデラー打ちを真似するときはボール三個分の押し出しを意識して
フェデラーのフォームはフォアハンドの運動連鎖ができていないプレーヤーにとっては、手打ちを誘発させてしまう可能性があります。
どうしても手打ちを防ぐ方法が分からない!でもフェデラーの真似をして打ちたいという人は
インパクトの時にボール三個分くらいを押し出すようなイメージでストロークを打ってみましょう。
このボール三個分の感覚があればインパクト後にすぐにラケットを畳み込むようにはならないはず。またスイングが線のスイングになるため、ボールが安定してヒットできるようになるというメリットもあります。
関連記事:線と点で打つ意識を使い分ける
フェデラーの巻き込むようなスイングに憧れてもボールの当たりはしっかり確保することを心がけましょう!
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まとめ
今回はフェデラースイングを真似する際の注意点について書きました。
要点は
✓フェデラーのスイングを初心者が真似すると手打ちや回転過多になる可能性がある。
✓大切なのは体幹を使ったスイング。
✓インパクト後のフォロースルーですぐに体に巻き付けないよう要注意。
✓ボールの厚い当たりはしっかり確保すること。ボール三個分押し出すことをイメージ!
以上です。
ちなみに、僕個人の意見としては、トッププロの真似をして打ってみるのって結構良いんじゃないかなって思います。ロディックのサーブなど、ダイナミックすぎるのはNGですが、クセの無いフォームの選手動画を見て自分で真似てみると意外と良いイメージが作れたりしますからね。
なによりも楽しく上達するのが一番ですね!
今日はこの辺で。それでは!
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